注目のフランスの新鋭、クレモン・ノエルが先週のウェンゲンに続きキッツビュールSLも制しました。
深々と降り続く雪の中、今季SL第8戦は行われ、1本目ラップはスイスのラモン・ゼンハウゼン、2位に+0.12秒でノエル、3位に+0.17秒でパンテュローがつけました。
マルセルは+0.88秒の9位と出遅れ、なんと、71番スタート、ブルガリアのアルベルト・ポポブが+0.60秒の5位につけるというスーパーランを見せました。
そのポポブ、2本合計では9位と順位を落としましたが、今季3度目のW杯ポイントを獲得。スターティングリスト32位までランキングをあげてきました。次戦シュラトミングでポイントを取ればビブ30番以内に入ってくるでしょう。
2位にはしっかりとマルセル・ヒルシャー。1本目で出遅れても慌てず騒がす、表彰台を逃さないのは王者たる所以です。3位は今季SL好調のパンテュローでした。
クレモン・ノエルは火曜日のシュラトミングも勝つと、ウェンゲン、キッツビュール、シュラトミングの人気3レースを制覇することになります。2016年のクリストッファーセン以来の「三冠」なるか、注目です。
日本チームは41番成田秀将、60番大越龍之介がコースアウト。66番スタートのW杯2戦目、加藤聖五は+4.85秒の37位で2本目に進めませんでした。
コース中盤、この写真の直後にスキーが横になりほぼ停止。大きくタイムロスしました。
雪はレース中、止むことはありませんでしたが、コースは青氷露出でツルツル。アイゼンで歩くにも、しっかりと爪を氷に食い込ませなければ滑落しそうでした。
実際、例年のごとくコース整備係やコーチの滑落もちらほら。私は最初からスキーを諦めアイゼンで移動していて正解でした。苦笑。
今日のノエル、パンテュローの活躍で男子国別でもスイスを抜いて2位に躍り出たフランスチームの集合写真、ガブリエルさんの撮影です。
また、皆さんご心配の湯浅直樹ですが、自身のフェイスブックでも発表されていますが、左足ふくらはぎの肉離れで、現在、国立スポーツ科学センターでリハビリ中。
今は歩けない状態だそうで、シュラトミングはもちろん、世界選手権の出場も厳しい状況です。無理をしないでしっかり治してからまた雪上に復帰して欲しいと思います。
写真はウェンゲンでコースアウト後の湯浅直樹。スキーは履いていましたが、左足を全く雪面につけずに降りて行きました。焦らずゆっくり治して欲しいですね。