2024年1月14日スイス・ウェンゲン、加藤聖五は51番スタートから+1.75秒差の23位で自身初のW杯SL2本目進出を果たしました。2本目の後半で失速しましたが、合計で29位とワールドカップポイントを獲得。
「みなさん、GSのイメージが強いと思うので、びっくりされたと思うのですが、僕が一番びっくりしました」と1本目のゴールでガッツポーズを決めた聖五、「W杯選手」として確かな一歩を踏み出しました。
これでワールドカップスターティングリストに小山陽平と加藤聖五の2人が入り、プラス国枠で1人出場できるので、次戦キッツビュールはFISポイントが150位以内の相原史郎(136位)が3人目として出場することになりそうです。
常々、「日本チームとしても出場できる枠を増やしたい」と語っていた聖五、大きな貢献を果たしました。
次戦キッツビュールはもちろんですが、その次のシュラトミングのGSとSLの連戦にも期待したいですね。
今年のウェンゲンSLを制覇したのはマヌエル・フェラー。先週アデルボーデンから連勝で今季3勝目です。
昨シーズンまでの攻撃的かつリスキーな滑りは影を潜め、今季は速さの中に安定感を見てとれます。
来週は母国オーストリアの伝統のキッツビュール・ハーネンカムレーネン、シュラトミングのナイトレースと、彼にとってもビックイベントが続きますので、このままの勢いを継続したいところでしょう。
昨日土曜日はドイツでのヨーロッパカップSLで7位となり、レース後7時間のドライブで夜10時30分にウェンゲン入りした小山陽平はコース終盤でコースアウト。
次戦は聖五と揃っての2本目進出を期待したいところです。
2位はアトレ・リー・マグラス、3位に今季初の表彰台、ヘンリック・クリストッファーセンでした。
昨日はキルデのクラッシュもあり、長い一日となって疲労困憊、ブログ更新できず寝てしまいました。以下、「昨日分」です。
W杯最長4270mの滑降を制したのは、「オーディ」こと、マルコ・オーダーマット。W杯滑降2勝目で、通算31勝目です。
2位にはシプリエン・サラザン、3位は未だウェンゲンでは勝利のないドミニク・パリスでした。
3日連続で同じ顔ぶれのポディウムになるかと思いきや、アレキサンダー・オーモット・キルデは「ツイールS」と呼ばれるゴール前のパートでターンがあふれ、無理にポール通過を試み転倒、そのままネットに激突し、肩の脱臼とふくらはぎの裂傷、打撲を負いました。
一時は開放骨折かとの情報も流れただけに、骨折は免れたことは不幸中の幸いで、恋人ミカエラ・シフリンとの連名SNSには、ベルンの病院のベッドに横たわるキルデのこめかみにキッスする彼女との仲睦まじいショットがアップされていました。(シフリンは今週の高速系レースはスキップしています)
今季中のレース復帰なるか、早期の回復を祈ります。
聖五の29位という新春プレゼントをもらった私は明日、キッツビュールに移動します!