先週、地元スイス、ウェンゲンで5位に終わり連勝が止まったダニエル・ユールがキッツビュールのSLコース、「ガンスレン」を制し今季3勝目を挙げました。
気温が高く、スキーウエアで少し動くだけで汗をかくほどでしたが、コースは例年通り、氷結。
1本目終了後にはコース整備の方がひとりスキーがはずれ、目の前を疾風のごとく滑落していきました。
ゴール前以外はコース端のネット際までびっしり氷のコースでしたので、急斜面の上でスキーをあきらめ、ブーツにアイゼンで移動しました。
カメラ前走を長年務めているトーマス・シコラさんも、スキーのお手入れを怠ったのでしょう、まったく滑りにならず、このポールのあと「お勤め」をあきらめ、コース脇を滑っていってしまいました。仕事放棄ですね。笑 (ちなみに2本目はちゃんと滑ってました)
1本目30位は34番スタートからラップを奪ったノルウェーのルカス・ブラッテンから+1.40秒という大接戦。
加えて、50、65、66、68、73番という大きなビブからも2本目に進出する選手が出る、ある意味公平なレースとなりました。
日本チームは57番で小山陽平、70番で大越龍之介が出場しましたが、それぞれ59位(+3.50)と58位(+3.25)に終わりました。
上の写真はインスペクションを行う大越龍之介。指示するのはデュシャン・ブラシッチ男子チーフコーチ。
2本目最後に滑ったルカス・ブラッテンはポディウム直下の4位に終わりましたが、明後日にも期待を持たせる安定した滑りをみせてくれました。火曜夜は24番スタートになるでしょう。
開幕戦セルデンで40番スタートから6位に入って頭角を現した今シーズン、19歳の新鋭は明後日夜にはポディウムに立つかもしれません。
2位には地元の大声援をうけたマルコ・シュバーツ、3位にはクレモン・ノエルでした。
スイス選手がキッツビュールSLで勝ったのは、キッツビュールのHPによると、1968年デュメン・ジョバノーリ以来2人目ということです。
私の生まれ年なのですが、つまり52年ぶりの快挙ということですね。
長い時間をかけてインスペクションをしていた箇所で失敗した小山陽平、原因と結果をよく考察して2日後のナイトレースに備えてほしいと思います。
私は今晩はインスブルック近くのアパートにお世話になり、明日シュラトミングに向かいます。それではまた。