アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ノイロイター今季初勝利 W-CUP湯沢苗場

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「奇跡は起きるものではない、起こすものである」

 とは、スキージャーナル編集部、伊○さんの言葉ですが、たまたま今日の1本目は隣で撮っていたので、冒頭出だしの文に拝借いたしました。笑

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上の写真は勝利を決めて観客に挨拶をするフェリックス。

バレンタインデーの今日は一週間前からずっと雨予報でした。

その予報は前日になってもまったく変わらず、そして朝も土砂降り手前の強い雨で、レースキャンセルを覚悟しながらの、泊まっていた猿ケ京温泉から苗場までの運転でした。

しかし、湯沢苗場ワールドカップ関係者のみなさまの、努力の結晶が天に届いたのでしょう、スタート前に突然雨がやみ、雲の合間から青空がのぞき、太陽が顔を出したのです。

昨日に続き、再び「奇跡」が起きました。いや、これは懸命にコース造りをした関係者のみなさまの努力が起こした奇跡としか言いようがありません。

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写真は1本目最後の完走者、韓国のキム・ヒョンテ

土日ともに急激に気温が上昇したなかでのレースとなってしまいましたが、アルペンスキーのレース環境としては「最悪」といえる状況で、両日ともに「最高」のバーンコンディションを確保できたのは、大いに世界に誇れる日本のコース整備技術だと思います。

素晴らしいの一言です。

これがヨーロッパのワールドカップであれば、間違いなく両日ともキャンセルだったでしょう。

本当に今回の湯沢苗場は見事な大会運営だったと私は思います。

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1本目、昨日のGSに続き連日ラップを奪ったフリッツ・ドプファーでしたが、今日も2本目後半で1本目の「貯金」を使い果たし、結局4位。いつになったら勝てるのか、彼の初優勝を撮ってみたいという気持ちになりました。

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写真は2本目の勝利が決まって、ドプファーを気遣うフェリックス(左)。

そして、2位にはアンドレ・ミューラー、3位にマルコ・シュバーツと「SLポディウム常連」の顔は今日はありませんでした。

「常連」の一人、マルセル・ヒルシャーは1本目の5旗門目をまたいで早々とコースアウト。 

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そしてクリストッファーセンは7位に終わりました。

2人のSL種目別チャンピオンの争いは216ポイント差でヘンリックがリードで勝負はこの2人に絞られました。

どちらの手にクリスタルトロフィーが渡るかは、ストックホルムでのパラレルSLとクラニスカゴラ、そして最終戦サンモリッツの残り3戦で決まります。

私はこのあとしばらく日本で休息したのち、2015-16シーズン最後の渡欧に備えます。それではまた!

日本選手の写真はアルペンチームジャパン公式サイトをご覧ください。

 

Audi FIS Alpine Ski World Cup 2016 Yuzawa Naeba 男子SL日本代表1本目

http://saj-alpineteam.jp/2016/02/14/archives/3884