今朝、苗場のGSコースに入ったときには、今日のレースのキャンセルも覚悟しました。
冒頭の写真は優勝のアレクシ・パンテュロー。
天気は午後1時から50%の雨予報でしたが、理由はそれではなく、コースの雪はがあまりにもやわらかく、湿っていたのです。
レース途中で公平性があまりにも保てないという理由でキャンセルとなったマリボルの女子SLが頭をよぎっってしまうほどでした。
ゴールでガッツポーズは自身初の表彰台、2位となったマテュー・フェビエ。彼にとっては苗場は忘れられない地となったでしょう。
しかし、数週間前から昼夜問わずコースに水を注入して下地をつくりあげ、レース3日前の大雪にも懸命の作業で対応し、レース前にも大量の雪面硬化剤をまいて、「人事を尽くした」苗場ワールドカップコースつくりの多くの皆様の尽力により、
こんな表現で申し訳ありませんが、「思ったよりもまったくコースは荒れなかった」というのが私の実感です。
気温が8℃を超える高温のなかで、男子GSのワールドカップを苗場で行えたことはまさに「奇跡」と言える、いや、奇跡ではありませんね。
このワールドカップを成功させよう、選手たちに気持ちよく滑ってもらおうと多くの方々が尽力された賜物でしょう。ほんとうに「最悪の条件下」で「最高」のレースとなったと思います。
写真はほぼ4年ぶりの表彰台、3位のマッシミリアーノ・ブラルドーネ。
明日の予報は雨。降らないことを祈ります。
日本人選手の写真は、アルペンチームジャパン公式サイトをご覧ください。