アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

スポンサーリンク

湯浅直樹自己最高位5位 W-CUPシュラトミング

スポンサーリンク

f:id:shinfotograf:20181128233836j:plain

直樹のほうから両手を広げて抱きついてきてくれました。

ヒルシャーの勝利が決まると、私はゴールエリアに一目散。

ワールドカップ、世界選手権、オリンピックを通して自己最高位である5位を成し遂げた湯浅直樹を求めて。笑

でも、探す必要はありませんでした。その瞬間の写真はもちろんありません。だって、私もそのまま抱きついちゃいましたから笑。

コーチのミヒャエル・シュタイナーとも熱い抱擁。それが冒頭の写真です。

今季はヘッドコーチのクリスチャン・ライトナーが12月中旬から病気で体調をくずし、実質、ミヒャエルがコーチとしてやってきました。

2人の喜びもひとしおだったでしょう。

すいません、これ以上はもう少し時間をください。

写真を送ったり、コメントをまとめたり、いろいろと仕事をしなければならないので。

もう1枚だけ、写真を。日曜日の勝者、クリスチャン・デビレも祝福してくれました!!

f:id:shinfotograf:20181128233922j:plain


朝から降雪のシュラトミング。レースのあいだも間断なく降り続けました。

1番スタートのヒルシャーが2位マットに0.75秒差という圧倒的なタイム差でトップにたてば、我が日本のエース、湯浅直樹は1.81秒遅れの14位につけました。

今日の湯浅はいつもに増して集中していました。

2本目のインスペクション時、ゴールエリアでポールのイメージをしていた湯浅にコーチのミヒャエルがアドバイスをしようと寄って行くと、「今、イメージ中だから、ちょっと離れて」とでも言うように、今こっちに来るなと手で制して、自らのイメージの世界に没頭していました。

日本でご覧の皆さんは、ケガの悪化がご心配だったでしょう。

実際、彼のコメントを取るために話を聞きましたが、かなり痛いとのこと。実は私も無事に降りてきてくれればいいと思っていましたが、本当におみそれしました笑。

膝の痛みは集中力と気合で克服したそうです。

2本目は最終的には3番手のタイムで快走を見せ、しばらくリーダーズボードの前に立ち続けました。

f:id:shinfotograf:20181128234028j:plain
そして地元オーストリアヒルシャーの見事な勝利が決まりました。片反騒動はヒルシャーに罰金が課せられ収束。おまけに地元Vで騒動スキャンダルを彼方においやりました。

湯浅直樹は自己最高位の5位。しかし、彼の目はもっとその先、世界一を見つめています。

次戦からは得意なコースが揃っています。

ヨーロッパカップで2連勝をあげたバンスコ、2005年に7位となり昨年も1本目0.52秒差の8位につけたクラニスカ・ゴラ、そして最終戦で再びシュラトミング。

W-CUPのSLスタンディングは今日の45ポイントで23位に浮上。最終戦出場圏内に入りました。

湯浅の話では、少しずつ登り調子とのこと。

キッツビュールとシュラトミングの滑りは日本で見ていた皆さんも、「上げ潮」の勢いを少しは感じられたのではないでしょうか。

バンスコ、クラニスカ・ゴラは大いに期待できると思います。

でも、まずその前に日本でゆっくり休養して英気を養ってくれることが大事ですね。

f:id:shinfotograf:20181128234124j:plain

あらためて、今日の湯浅直樹5位の滑りです。そろそろキマスネ、マジデ笑。

そして、明は1本目42位で2本目に進めず。

f:id:shinfotograf:20181128234154j:plain

明も日本で英気を養って、気分一新して次戦バンスコに臨んでほしいと思います。

私はちょっと興奮して寝れない感じもしますが、おそらくベッドでちょっと身体を横たえれば寝てしまうでしょう。

キッツビュールから気温が高いなかで動いて汗をかいて体力消耗してますから。笑

では、私は明日帰国の途につく湯浅と明を追いかけるようにその翌日に帰国便に乗ります。では、また。