2013シュラトミング世界選手権最終日、オーストリアの期待を一身に背負ったマルセル・ヒルシャーが自国に初の個人金メダルをもたらしました。
マルセルは金メダルが決まると歓喜のヘッドスライディング。
撮影はマルコです。
この喜びよう、興奮しすぎて本人もよく覚えていないかもしれませんね。
それだけ、メダルへのプレッシャーが大きかったということでしょう。
男子も女子も昨日のキルヒガッサーの銀1個、マルセルの銀1個、フェンニンガー、ホスプの銅、バウマンの銅だけだっただけに、今日、最終日に金メダルで締めくくれたことは最上の喜びではないかと思います。
もちろん、「終わりよければすべてよし」となるかどうかは、これからのワールドカップのタイトルの行方もからんでくる話になるでしょう。
湯浅直樹は1本目途中計時までは、いいタイムできていたものの、片反しコースアウト。
その際、また腰痛を悪化させ腰をおさえてしばらく動けませんでした。
このあと、湯浅はしばらくして立ち上がり、自力でスキーをはいたまま、斜面をおりていきました。
ゴール近くで会いましたが、湯浅の顔はいつにも増して相当痛そうで、今後のレース出場も危ぶまれます。
私は「戦えないのなら、思い切ってクラニスカ・ゴラ以降は出ないのも選択のひとつ」と彼に話しましたが、いずれにせよ腰の状況と相談になりそうです。
佐々木明は1本目3.42秒遅れの26位につけ、2本目で順位をあげ19位。2本目のゴールでは明スマイルをみせてくれました。
しかし、15位以内に与えられるポイントは獲得できず、本人は結果に納得していないことでしょう。
2本目だけならアダム・ザンパに次ぐ2位のタイムなだけに、次のクラニスカ・ゴラは期待したいと思います。
大越龍之介も片反でコースアウト。苦しい戦いが続きます。
なんとか自力で苦闘のトンネルを抜け出してほしいと思います。
これで2013シュラトミング世界選手権はすべての競技が終わりました。
最終日をマルセル・ヒルシャーが金で締めくくり、「大団円」といったところでしょう。
また今週末には男子はガルミッシュでDH。女子もメリベルでDHでワールドカップが再開されます。
私は数日の休養後、ガルミッシュ・パルテンキルヘンに向かいます。
最後の写真はマルコ撮影。SLの金、GSの銀、チーム戦の金を持っての記念撮影です。