アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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FEC(ファーイーストカップ)終了

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昨日2月29日、ファーイーストカップの全日程が終了しました。

私は28日の男女GSのみ撮影しました。SLも撮影したかったのですが、かなり前から東京で仕事が入っていたので、菅平の「強風悪天候」を恨みながらの帰京となりました。

男子GSは佐藤慎太郎選手(置環)が、優勝のラルフ・シドラー(オーストリア)に+0.22秒の2位。

昨年12月中国GS2戦での2位、3位と合わせ、合計3戦で220ポイントを獲得し、種目別チャンピオンとなりました。(GSは当初、中国ワンロンの他に、韓国で2戦、菅平で2戦、計6戦予定されていましたが、韓国ヨンピョン2戦と菅平1戦が悪天候でキャンセルとなりました)

これで来季、2024-25シーズンのW杯GSの個人出場権を確保しました。

若月隼太と同じ、WRA(World Racing Academy)で研鑽を積み、27歳でのW杯初出場となります。

29日に2戦行われたSLは小山陽平が連勝、それぞれ16.68と20.48の自身今季最高のFISポイントを獲得し、3月1日にアスペンに向かう飛行機に乗りました。

上の写真は陽平の弟の小山敬之選手。(昨年のオーストリアでの練習、河野恭介チーフコーチ撮影です)

2戦目、兄陽平に+0.06秒の2位で兄弟で表彰台に立ち、同時にFECのSLチャンピオンを決めました。

今季はオーストリアのFISレースで優勝、FEC韓国ヨンピョンでも2勝し、ポイントを更新、韓国FEC SLの転倒で左膝に怪我を負った相原史郎と入れ替わるような形でSLのFISポイントランキングも150位以内に入りました。

佐藤慎太郎同様、来季のW杯SLの個人出場権を確保、こちらは22歳でのデビュー、新シーズンの小山兄弟でのW杯出場なるか、楽しみです。

女子GSは横尾彩乃選手(日本大学)が6位で、中国ワンロンFEC4位と1位とを合わせて190ポイントを獲得、FEC GSチャンピオンとなり、来季W杯GS個人出場権を確保しました。

2024-25新シーズン、21歳でのW杯初出場となり、それは自身初の韓国、中国以外の海外レース出場ともなります。

女子SLは前田知紗樹(株式会社村瀬組)が2位と3位となり、韓国ヨンピョンの2位、1位、2位、2位と合わせて合計480ポイントでFEC SLチャンピオンとなりました。

今季は11月のフィンランド・レビから1月のスロバキア、ヤスナまでW杯SL8戦に出場しましたが、2回目進出はならず。来季は今季の経験を糧にして2回目進出を期待したいところです。

(写真はフラッハウSL)

また、FEC男子総合チャンピオンは片山龍馬(東海大学)が539ポイントで獲得し、来季W杯出場権を確保。

DHとSGはFISポイントランキング350位以内ではないため出場できませんが、GSとSLに出場でき、片山選手は20歳でのW杯初出場となりそうです。

なお、女子総合は韓国のソイ・キム選手が獲得しました。

来季、2024-25シーズンのW杯はニューフェイスの出場が楽しみです。