アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ライヒ完全復活 アデルボーデンGS

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ライヒが昨季の不振から脱却、地元スイス、マーク・ベルトーの連覇を阻みました。

1本目で4位以下を1秒以上置き去りにし、2本目もリードを守りきり完勝。2006,2007年も勝利していることから、ベニーにとって、クラニスカ・ゴラとともに、ここアデルボーデンも得意のコースと言えるのかもしれません。

2位にはスペシャリスト、”マックス”ブラルドーネ、3位にはノルウェーの新星、ケティル・ヤンスルが入りました。

特にヤンスルは2本目かなり長い時間リーダーズボードの前を陣取り、このまま勝っちゃうのでは?と思わせるくらいの快走をみせてくれました。これで、堂々の第一シード入りです。やっとスヴィンダルに続く選手がノルウェーに出てきました。

素晴らしかったのは彼らだけではなく、観客も大いにレースの盛り上げに貢献しました。地元スイスの選手が滑るときには地鳴りのような大歓声が選手といっしょにコースを滑り降りていくようでした。

表彰式ではマイクアナウンスが「ベンヤミーン」と声をかけると大観衆が「ライヒ!!」と応え、表彰式の10人全員がそのように祝福を受けました。

ほんとに、「素晴らしいレース」のひとことです。 

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ここアデルボーデンは前夜のビブドローも趣向をこらしてあり、ビルの屋上からレールに吊られて選手が登場します。夜、冷え込むなかでも多くの観客がドローを見守り、たくさんのひとたちがここのレースを楽しみにしているのだということを実感します。

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写真はマッシミリアーノ・ブラルドーネ。

さあ、明日はスラローム。ここの名物はゴール前の超絶急斜面。毎年、インスペクションで平気な顔をして降りていく選手たちを見て我々素人とは感覚が違うことを思い知らされます。

日本チームは明、湯浅、大越の3人。賢太郎はエントリーしていません。来週半ばのヨーロッパカップでのポイント獲得に向け、練習を優先したようです。

明がケガをしていることもあり、期待は湯浅。「のぼり調子」と言う彼に期待しましょう!