アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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シプリエン・サラザンがトップタイム キッツビュール滑降トレーニングラン

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キッツビュール滑降トレーニングラン2回目は、31番スタートのシプリエン・サラザンが1分56秒89でトップタイムでした。

サラザンは2016年のアルタバディアでのパラレルGSでW-CUP初優勝、2019年には同じくアルタバディアでGS2位の実績があり、以前はGSスペシャリストのイメージが強かったのですが、近年は滑降のポイントが最も良く、次いでSG、そしてGSと、すっかり高速系選手となっています。

今季は12月、バルガルディナ滑降での61番スタートから6位は鮮烈でした。

ベテランのイメージもありますが、まだ28歳。

自国開催のクーシュベル・メリベル世界選手権でもダークホース的存在になりそうです。

先日のウェンゲン滑降で3位表彰台に上がったマティア・カッセは5位。

明日、明後日のシュトライフも表彰台を虎視眈々と狙っていることでしょう。

ウェンゲンのラウバーホーンレーネンとキッツビュールのハーネンカムレーネン、2週連続での伝統のレース、まさにワールドカップのメインイベントとも言える12日間ですが、同年で両方の滑降を勝った「滑降王」は2000年以降3人だけ。

Wengen and Kitzbühel Sieger表

 

Wengen

Wengen

Kitzbühel

Kitzbühel

2000

Josef Strobl

 

Fritz Strobl

 

2001

 

 

Hermann Maier

 

2002

Stephan Eberharter

 

Stephan Eberharter

 

2003

Bruno Kernen

Stephan Eberharter

Daron Rahlves

 

2004

 

 

Stephan Eberharter

Lasse Kjus

2005

Michael Walchhofer

 

 

 

2006

Daron Rahlves

 

Michael Walchhofer

 

2007

Bode Miller

 

 

 

2008

Bode Miller

 

Didier Cuche

 

2009

Didier Defago

 

Didier Defago

 

2010

Carlo Janka

 

Didier Cuche

 

2011

Klaus Kroell

 

Didier Cuche

 

2012

Beat Feuz

 

Didier Cuche

 

2013

Christof Innerhofer

 

Dominik Paris

 

2014

Patrick Küng

 

Hannes Reichelt

 

2015

Hannes Reichelt

 

Kjetil Jansrud

 

2016

Aksel Lund Svindal

 

Peter Fill

 

2017

 

 

Dominik Paris

 

2018

Beat Feuz

 

Thomas Dressen

 

2019

Vincent Kriechmayr

 

Dominik Paris

 

2020

Beat Feuz

 

Mtthias Mayer

 

2021

 

 

Beat Feuz

Beat Feuz

2022

Vincent Kriechmayr

Aleksander Aamodt Kilde

Beat Feuz

Aleksander Aamodt Kilde

2023

Aleksander Aamodt Kilde

 

 

 

2002年のステファン・エーベルハルター、2009年のディディエ・デファーゴ、そして昨年のアレキサンダー・オーモット・キルデです。

(空欄は滑降レースなし)

上の写真は今朝のインスペクション、ハウスベルグカンテを臨むキルデ。

明日、明後日の滑降、いずれかでも彼が勝つようなことがあれば、2年連続でのウェンゲン・キッツビュール両制覇となり、ここ20年では稀に見る快挙と言えるでしょう。

明日は現地11:30、日本時間19:30、キッツビュール、シュトライフで「世界最怖」レースが開始です!