スロベニアのジャン・クラニエッツが1本目6位から逆転でW-CUP2勝目を飾りました。
雲一つない晴天に恵まれた今日のアデルボーデン、王者マルセル・ヒルシャー引退後、群雄割拠する戦国時代に突入した感のレース展開となりました。
コースはパーフェクトと断言できるほど完璧なアイシーバーン。フォトポジションを決めるにも慎重な横滑りが必要でした。
1本目は13番スタートのルカ・デ・アルプランディー二がトップ。2番手はなんと、53番スタートから同僚のジョバーニ・ボロソッティ、3位に地元スイスのロイック・メイラッドがつけました。
4位には26番スタートのエリック・リード、19位までが1秒以内という僅差の大混戦レースとなりました。
上の写真は53番スタートから1本目+0.04秒の2位につけたジョバーニ・ボロソッティ。
2本目は地元スイスのロイック・メイラッドのW-CUP初優勝への期待がアデルボーデンを包みましたが、17位に沈みました。
アデルボーデン名物、ゴール前の超絶急斜面に飛び込んでいくのは3位となったビクトール・ムッファ・ジャンデ。
2位には1本目+0.26秒の7位につけていたクロアチアのフィリップ・ズブチッチ。
自身初のW-CUP表彰台では、母国クロアチアの英雄、イビッツァ・コステリッチコーチと2ショット。本人よりイビッツァのほうがうれしそうでした。
3位には同タイムでポディウム常連のヘンリック・クリストッファーセンが上がりましたが、今までにない顔ぶれがアデルボーデンの表彰台に並びました。
アルタバディアと並んで、「GSの聖地」とも呼ばれるこの地での表彰台は単なるワールドカップのポディウム以上の価値があると思います。
願わくは、このアデルボーデンGSの表彰台に日本人選手が立つ日が来ることを。
これでジャン・クラニエッツがレッドビブを奪取。GS種目別争いも混沌の度合いを増してきました。
今日は冒頭のクラニエッツの写真のような、かっこいい石井智也選手の写真を撮りたかったのですが、残念でした。
今日みたいなアイシーなバーンのレースを見ていると、「腰や膝を痛めないほうがおかしいわ」と感じてしまいます。無理は禁物、膝の痛みが早く回復しますように。
明日はSL。今日同様、晴天の予報です。
コース状況は「ベリーアイシー」で完璧ですので、小山陽平、大越龍之介の2人にも大いにチャンスがあると思います。
今日同様、日本時間18時30分、1本目スタートです!