テッド・リゲティが地元アメリカに今大会初の金メダルをもたらしました。
今日は雲ひとつない、「ドぴーかん」のビーバークリーク、コースもエッジのかからないツルツルのところもあり、絶好のレース日和となりました。
1本目でラップを奪ったのはマルセル・ヒルシャーでしたが、5位につけたリゲティまで0.24秒という僅差のリードで勝負は2本目へ。
午後2時15分からのクライマックスは、リゲティがただ一人1分18秒台をたたき出し、ヒルシャーを逆転してゴールを歓喜の渦にまきこみました。
銀に終わったマルセル・ヒルシャーは前回シュラトミング世界選手権に続きテッドの後塵を拝することになりました。
銅はアレクシ・パンテュローでこれが自身初の世界選手権メダルです。
今日は表彰式も今大会初めて撮ってみました。
アメリカ国歌が流れ、それも後半にさしかかるとテッドの目にはうっすらと涙が浮かび上がり、それをこらえている顔がとても美しく感じました。
地元アメリカでの世界選手権でもあり、ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーもあったことでしょう、それを見事に跳ね返し、最高の結果を残してみせました。
今季は昨季ほどの好調をワールドカップでは維持できていないなかで、この結果はさすがの一言に尽きると思います。素晴らしい金メダルでした。
これで世界選手権GSはガルミッシュ、シュラトミング、ビーバークリークと3連勝で昨年のソチオリンピックを含めると「ビックレース4連勝」。
まさに「Mr.Giant Slalom」の名を欲しいままにすることになりました。
明日は女子の最終競技、SLです。今日のテッドの勝利で少しは19歳シフリンのプレッシャーが減っているといいなと思います。
長谷川絵美選手は前回世界選手権はコースアウトでしたので、今回はGSとともにぜひ成績を残して欲しいですね!
最後の写真もテッド。シャンペンシャワーを一通り終えたあと、おいしそうに一口ゴクリとしました。