アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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シュトライフはお休み ウェンゲン雑感

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今朝のキッツビュールは快晴。しかし、今日のトレーニングラン2回目中止は昨日夕方には決まっていました。

理由もなんだかよくわからない、天気予報を確認して云々・・・。要はお休みしたいのね。笑

朝は雲ひとつなかったのですが、街中にあるコインランドリーに洗濯に行った10時過ぎには青空も多くの雲に覆われました。

プレスセンターでfbを見ると、オーストリアチームはみなさん、スキーの格好でヘリコプターに乗り、フラッハウでSGのトレーニングとのこと。さすがです。

コースを閉鎖しての使用料、往復のヘリコプター代(それもおそらく2機)、いったい経費はどのくらいなんでしょうね。

昨日の夕方に急遽、練習場所を決めたのか、それとも事前に一日はキャンセルがあると見越してフラッハウにコースの準備をさせていたのか不明ですが、用意周到とはこのことですね。

コーチ、スタッフのみなさんは車で移動、早朝からセッティングでしょうから、トレーニングランをやってくれたほうが楽だったでしょう。笑

ここキッツビュールで、3位までのポディウムオーストリアチームが誰もいないなんてことになったら大変でしょうから、「万全の準備」でレースに臨んでます。

さて、それではウェンゲンの雑感です。

もう5,6年前?いや、もっと前からだったかの「お友達」、ジュリアン・リゼルー。とってもナイスガイなのは相変わらず。

膝のケガのため、3年近くワールドカップ戦線から離脱していましたが、大きなビブナンバーから第二シードまで復帰してきました。

第一シード返り咲きも今シーズン中には可能な圏内です。彼は35歳、湯浅より4つ歳上です。

2本目のインスペクションのときに「どこ撮るの」と聞かれたので、「あそこのポール」と言うと「じゃあ、あそこだけ笑顔で滑るよ」とジョーク。

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そのポール、さすがに、「スマイル」ではありませんでした。笑 ←あたりまえ

しかし、ゴールで会うと、「笑顔じゃなかったねー、次はスマイルするから!」と本気か冗談かわからないジョークで笑わせてくれました。

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ジュリアンのママを真ん中にして記念撮影してもらいました。笑

ベテラン選手はレースそのものも楽しんでいるようで、余裕を感じます。

それを感じるのは滑降でラウバーホーンレーネンを初制覇したハンネス・ライヘルトも。

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この写真はインスペクションのときの写真ですが、私が腹這いになって撮っているのを見て、真似して携帯でパチリです。(私も腹這いのままパチリしているところをパチリ笑)決してコースのポイントを覚えるために撮っているわけではありません笑。

おなじくもうベテランの部類、シルバン・ツルブリッケンもインスペクションでピース。このあとは、わざわざ真剣にインスペしている格好までしてくれました。笑

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ウェンゲンの定宿、ラウターブルネンのホテルには大会関係者も多く宿泊し、今回は大会セキュリティーのおっちゃんと知り合いになりました。

その方が大会が終わってご自宅に帰ったら、あなたの名前をみつけたよとわざわざ送ってくれたのがスイスの新聞に掲載された私撮影の写真。うれしいですね。写真の右下に小さく、名前が入っています。(あ、正確には「私が設置したリモートカメラが撮影した写真」ですね笑)

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滑降2位、ベアト・フォイツの写真です。

このブログをプレスセンターで書いていると、日本チームヘッドコーチ、クリスチャン・ライトナーさんが、「あとでいっしょにカプチーノでも」とお誘いをうけました。

内心、うーん、また「若手が育ってない」って話されるの?とちょっと引き気味。苦笑

その若手の筆頭?成田秀将選手は今日、(こちらからは)遠く韓国のFEC、SGで2位を1.15秒置き去りにして優勝しました。(女子はチェコの選手が優勝、安藤麻が2位)

おーい、早くこっちでワールドカップに出てーーー!!って思いますが、とにかく彼には目の前のレース、すべて勝って存在をアピールしてほしいと思います。

ちなみにまだ前半戦のファーイーストカップですが、男子総合は韓国選手、SLは河野恭介選手がトップ、GSはロシア選手が21日までのトップになっています。

数年前までは日本人選手だけがトップを争うレースだったFECですが、昨年はSL総合を韓国選手に、GS総合をロシア選手に奪われています。

FECで他国にすべてタイトルを持っていかれるようになってから慌てても遅いと思いますので、極東の牙城だけはなんとしても死攻、いや、死守してほしいと思います。

アルペン大国オーストリアも今日のように練習環境を用意して「必死に」地元の伝統のワールドカップで成績を出そうとしているのですから、極東の島国もがんばりましょう!!!