東京は寒く感じますね。
数年前も、日本で大雪だったシーズンはヨーロッパは暖冬で小雪だった記憶があります。これから日本は暖かい日が続くようですので、スキー場に行かれる方も雪崩には注意されてスキーを楽しんでください。
残念なニュースです。
先月末にシャモニーで行われていたダウンヒルとスーパーコンビ、それぞれキューシュとコステリッチが勝ちましたが、初日のトレーニングランでマリオ・シャイバーが、ダウンヒルの日にマニュエル・オズボーン・パラディスがそれぞれ転倒しヘリで病院に空輸されました。
シャイバーは鎖骨と鼻の骨折、パラディスは左の腓骨骨折のようです。2人とも今季中の復帰は難しいと思います。また、回復に向かっているとされるハンス・グルッガーですが、医者や家族の呼びかけに応答するまでになっているようです。ただ、通常日常生活が送れるようになるかは定かではありません。
オーストリアは高速系の中堅どころ、近い将来のエース候補を2人いっぺんに失うことになりました。今季は全体的に振るわない成績だけに、世界選手権での明るいニュースがより強く期待されるところでしょう。
カナダもゲイが復帰したかと思ったらパラディスが離脱。明るくて華のある選手なだけに、来季は早い時期での復帰を望みます。
さて、1月の雑感です。
ウェンゲンのスタートハウス内。インスペクションの開始時間を待つ選手たち。まだまだこのときはリラックスしてます。「それ、ワイドレンズなんでしょ!」と話しかけられたりしながら撮ってます。アメリカチームのスパイダー、なかなか目立ってカッコいいです。
ウェンゲンに対抗意識丸出しのキッツビュールの戦闘機ショー。でも、主役はレッドブルのレトロ飛行機で、戦闘機はお飾り程度。やっぱりウェンゲンの青空に映える赤い戦闘機にはかないませんね。
今季もまだ一回もSLの成績がないボディ。キッツビュールのDHトレーニングランをこなした日の晩、ウエステンドルフのナイトSLの前走にテッド・リゲティとともに登場。招待されたのでしょうが、相変わらずのタフネスです。さすがに前走は1本目だけでしたが。
そのボディ、キッツビュールSLのインスペクション前、スヴィンダルと何事か談笑。
「2本目残れるようにがんばろうぜ!」とボディが言うと、「今日はコンビがかかってるから、ゴールさえすれば2本目滑れるよ。俺は安全に行くよ。ボディは相変わらずかい?」とスヴィンダル。
なーんて会話だったりして。(笑)
さて、そんな余裕な雰囲気の一切ないのがこの方。マンフレッド・プランガー。
この写真はスタート前ではなく、スタート時間の20分前です。彼は誰よりも早くスタートに着いてウエアを脱ぎ、20分以上もそのままでずっとコースのイメージを繰り返してます。
スタート近くの地元オーストリアのファンでさえ、遠慮して彼には声をかけないほど集中してます。まあ、これが彼のスタイルなんでしょうが、一般的に言われる人間の集中力持続時間を考えると、スタート前に疲れちゃうんじゃないかと心配になっちゃいます。
シュラトミングは今年も多くの観客。インスペクションは午後4時からだったのですが、その1時間くらい前からコース脇を陣取るファンの姿が見られました。
我々カメラマンより早くからコース脇にいるので、だいたいはレースが始まる頃にはだいぶ「出来あがっちゃって」いて、後ろから「写真撮って!」とうるさいです。(笑)
シュラトミングの前走はキルヒガッサーとツェッテル。見慣れないコーチだったので女子のコーチでしょう、しっかりアドバイスをしていました。前走も貴重な練習として無駄にはしないという姿勢が見られました。
最後はキッツビュールが終わった夜の「Most Important Meeting」笑。
フランス、イタリア、スロバキア、ブルガリア、日本という五カ国同盟結成の夜でした。(笑)あ、私の左隣がジオです。ちなみにお腹はいつも妊娠五ヶ月。奥さんの料理がおいしいそうで。やっぱりイタリア人ですね。
さて、今月の8日にはいよいよガルミッシュ世界選手権が始まります。放送はNHKのBS1です。女子SGからの開始ですが、日本人選手の最初の登場はおそらく17日の女子GSになるでしょう。
20日の男子SLまで、毎日のように放送を見て、みなさんも徐々に気分を盛り上げていってくださいね!!