アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

スポンサーリンク

イビッツァ勝利 ヒルシャー種目別V W-CUPクラニスカゴラSL

スポンサーリンク

f:id:shinfotograf:20181122142633j:plain

イビッツァ・コステリッチが昨年のウェンゲン以来、久々のSL勝利、今季キッツビュールコンビに続き2勝目をあげました。

そしてマルセル・ヒルシャーの初となるSL種目別タイトル獲得が決まりました。

今朝も雨。

それもけっこうな降りで、これはレースが中止になるかもというくらいの強い雨でした。

コースは荒れましたが、雨で高温の割には荒れは最小限だったように感じました。

1本目はアレクシ・パンテュローがダントツのトップタイムをたたき出し、2位のアンドレ・ミューラーを1.45秒も置き去りにしました。

湯浅直樹は2.14秒差ながら9位につけ、2位のミューラーには0.69秒差の好位置で表彰台をうかがう2本目となりました。

湯浅は2本目、ゴール時点3位。腰をおさえながらゴールマットに倒れこむように寄りかかりました。

f:id:shinfotograf:20181122142722j:plain

昨日のブログにも書きましたが、腰のヘルニアの状態は、日本で一時、痛みがなくなったものの、こちらで練習をすると以前の痛みがぶりかえしてしまい、右の臀部がしびれている状態。

自力で歩行はできるものの、つま先立ちでないと歩けないほど厳しい状況です。

それでも、ひとけた順位の8位。

これで来週日曜のレンツァハイデ、最終戦への切符も手にしました。

本人は相変わらず「不甲斐なくてすいません」と私に言いましたが、「一桁8位、おめでとう。ナイスポイント!」と返すと、笑顔をくれました。

今日の32ポイントは来季への大きな踏み台となるでしょう。

現在、スタンディング、スタートリストともに20位。

腰の状況は心配ですが、「大丈夫?」と聞くと、彼には珍しく「腰はだめです」と素直な返事。

それでも最終戦は当然のように「出ます」と「湯浅節」。

それならば、来週も「ナイスポイント」を獲得して、来季の第一シードへの足がかりにして欲しいと思います。

1本目ダントツラップのパンテュローは2本目のゴール前急斜面ストレートで失敗。

 f:id:shinfotograf:20181122142825j:plain

勝利目前だっただけに、悔やんでも悔やみきれないコースアウトとなったことでしょう。来週の彼の滑りにも注目です。

佐々木明は4.85秒遅れの32位で2本目に進めず。 f:id:shinfotograf:20181122142855j:plain

明日、同じコースで行われるヨーロッパカップでは好ポイントを期待したいと思います。

明日は3月11日。明は間違いなく、気持ちの入った滑りをみせてくれるでしょう。

ドイツ、オフターシュワングの女子SLはティナ・マゼが優勝。清澤恵美子は21位で、自信最高位を更新しました。

日本女子のなかでただ一人参戦した清澤、しっかり収穫を得ましたね。おめでとうございます!

最後の写真は今季もSLで圧倒的な強さをみせたマルセル・ヒルシャー、1本目の滑り。

f:id:shinfotograf:20181122142947j:plain

追記:このブログでおなじみのジオから清澤恵美子の写真が届きました。ジオに感謝!

f:id:shinfotograf:20181122143019j:plain

写真からも感じますが、もうすっかり堂々としたワールドカップ選手ですね。また全日本選手権では貫禄の滑りをみせてくれるでしょう。