「ミスターGS」テッド・リゲティが雨中の決戦を制しました。
今季GS7戦で5勝目、勝利を逃した2戦も3位と常に表彰台に立ち、今日の勝利でGS種目別チャンピオンを決めました。
絶好調ヒルシャーを含め、他のレーサーを圧倒したシーズンでした。
おめでとう!テッド!
スキーを持ってバンザイはアレッサンドロの撮影です。
今朝は朝焼けに晴れ間ものぞいたクラニスカ・ゴラでしたが、レース開始時間には小粒の雨が降り始め、2本目はけっこうな降りになってしまいました。
車の気温計はプラスの8℃。かなり荒れるレースが予想できましたが、雪面硬化剤をふんだんに撒いたせいもあってか、思ったほどコースに大きな掘れは見当たりませんでした。
1本目は大きく振ったスロースピードのセットだったのに対し、2本目は直線的な部分も多くあり、1本目と2本目で10秒もタイムが異なるレースとなりました。
今季はテッドがいち早く新ルールのR35のスキーに対応し、マンフレッド・メルグなども好成績を残したのに対し、昨季後半に躍進したマルセル・マティスやシプリエン・リシャール、ブラルドーネなどは対応に苦慮したほうではなかったかと思います。
今季、苦戦したGSの実力者が来季はどう巻き返してくるかも楽しみですね。
さて、明日はSL。天気予報では明日も雨です。
湯浅直樹は帰国時に病院に通い、腰のヘルニアの治療を行ってきましたが、こちらでの練習後の状況はあまりよくありません。
昨晩は日本チームのみなさんと夕食をともにさせていただきましたが、食事のときも腰を気にするしぐさが心配でした。
佐々木明は明日は1本目、荒れたコースでの戦いを余儀なくされるかもしれません。
日本チームにとってはいい状況とは言えませんが、逆境のときほどそれを跳ね返す成績を出して来た2人ですので、奮闘に期待したいと思います。
最後の写真は今日のポディウム。この3人の「GS3強」時代の到来かもしれませんね。