アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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リゲティ大差で圧勝 W-CUPクラニスカゴラGS

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テッド・リゲティが圧勝でW-CUP通算11勝目をあげました。ここまでの勝利は全てGSです。

前戦バンスコGSで苦渋をなめた昨季のGS種目別チャンピオンは、最終戦を残してなんとかトップのヒルシャーに92ポイント差につけました。

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ゴールで笑顔の写真はアルマンド・トラバッティさん撮影。アレッサンドロのお父様です。

今日のレース内容は圧勝。1本目で2位のブラルドーネに1秒22、4位ヒルシャーには1秒61つけてほぼ勝負あり。

2本合計でも2位のパンテュローに1秒61、3位のヒルシャーに2秒03の大差をつけて貫禄勝ちでした。

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写真は2本目のインスペクション中のアレクシ・パンテュロー。昨年に続き2位。ここは得意のコースのようです。

今日のクラニスカ・ゴラは快晴。

昨日、ミュンヘンから4時間ほどのドライブで移動してきたときには気温は10℃近くあり、今日も暖かくなってコースも荒れることが予想されましたが、さにあらず。

今季一番のハードバーンでした。

つるつるというほどではありませんでしたが、ちょっと油断するとエッジがはずれ、ずるっといくところが何カ所かありました。

1本目終わってゴールに降りていくと、レースコース脇で練習をしていた明に会ったので、

「かたい、かたい。今季一番。」と言うと

「それは間違いない」とうなずいていました。バーンが今日の状態であれば、明日が楽しみです。

ヒルシャーは今日の3位で総合トップのベアト・フォイツに55ポイント差に迫りました。これまでの彼の快進撃を見れば、明日のSLで総合トップの座を奪い返す可能性は大です。

そしてGS種目別チャンピオンは最終戦リゲティとの一騎打ち。92ポイント差でほぼヒルシャーが手中にしていると言えますが、最終戦は何がおこるかわかりません。

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写真はマルセル・ヒルシャー、2本目の滑り。

ちなみに「おさらい」をしておくと、現状、種目別DHトップはクラウス・クローウェルで2位はキューシュ。48ポイント差。

SGはスヴィンダルがトップで2位がキューシュ。42ポイント差。

高速系はそれぞれ残すところ最終戦1戦のみ。

SLはトップがイビッツァ・コステリッチで2位はヒルシャー。35ポイント差。

膝の軟骨除去手術後、復帰を果たした昨季の総合王者、イビッツァですが、今日は25位に留まり2年連続の総合Vは難しくなってきました。

SCのタイトル獲得はすでに決まっていますが、なんとか2年連続でSLチャンプの座も守りたいところでしょう。

明日のSL、日本のエース、湯浅直樹の滑りとともにイビッツァとヒルシャーの戦いにも注目です。

 

そして今日は北欧のスウェーデン、オーレでも清澤恵美子が昨日のGSに続きSL出場。1本目31位で2本目に進めませんでした。30位まで0.06秒でした。

写真はアレッサンドロから届きましたら掲載いたします。

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最後の写真は今日の表彰式。明日はここに湯浅の姿がある可能性大だと私は思います。

今日はちょっとテレビカメラマンがジャマでしたが、明日、私の予想が当たった場合は、後ろから蹴飛ばします。間違いなく。笑