朝から雨降りの野沢温泉でしたが、10時頃には雨もあがり、太陽も顔を出しました。
ファーイーストカップ最終戦、野沢温泉カンダハーコースでのSLは大越龍之介と清澤恵美子が優勝。FECのSLチャンピオンはチョン・ドンヒュンと清澤恵美子が獲得し、皆川賢太郎はその座を逃しました。
雨のなか8時40分にスタートした男子SLは3番スタートの皆川賢太郎が10番スタートの佐々木明に0.71秒の大差をつけてトップに立ち、4番スタートのチョン・ドンヒュンがコースアウト。
写真は1本目コースアウトのチョン・ドンヒュン。
この時点で賢太郎は7位以上でファーイーストカップSLチャンピオンになることが決まり、2位以下とのタイム差もあることから、それは「鉄板」だろうと私は安堵しました。
しかし、2本目最後にスタートした賢太郎はコース終盤にさしかかるところで、ポールに入りきれずコースアウト。その瞬間にSLチャンピオンの座はするすると彼の手から滑り落ちて行きました。
写真は2本目コースアウトの皆川賢太郎。
今後、賢太郎は全日本選手権と野沢温泉カップでFISポイントのアップを目指すとのこと。シーズン最後まで全力でがんばって欲しいと思います。
レースは2本目、快走をみせた大越龍之介が佐々木明をおさえて優勝。(冒頭の写真)
今シーズンは大越にとって成績の出ないつらいシーズンだったと思いますが、2本目はやっと彼本来の滑りをみれたように感じました。
女子は1本目、コース途中で減速してタイムロスしながらも3位につけた清澤が2本目で逆転。SLチャンピオンとFEC総合チャンピオンの座とともに、FISポイントもコンチネンタルカップでとれる最高の6点を獲得しました。
写真は日本女子の3トップ、清澤恵美子(中央)、星瑞枝(左)、長谷川絵美(右)。
清澤はこのあと、週末のスウェーデン、オーレのワールドカップに出場します。立派なワールドカップ選手として、堂々と戦ってきて欲しいと思います。
今日は気温が高く、雪も軟らかく掘れた箇所もありましたが、コースアウトした選手が多いレースとなってしまいました。
少しショックだったのは、男子は20番以降くらいの選手から、
「こんなに日本人選手って、下手だったっけ?」と感じてしまったこと。
辛辣な言い方でご不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、今季初めて日本の大会を撮った、ワールドカップに見慣れてるカメラマンの率直な感想です。
私もこのあと、ヨーロッパに戻る明や清澤を追いかけるように渡欧し、クラニスカ・ゴラに向かいます。
その今週末のクラニスカ・ゴラで表彰台が期待される日本のエース、湯浅直樹の「The History of YUASA Naoki 2012version」を作成しました。
http://homepage1.nifty.com/shinichiro/10s.html
日曜日のSLまでゆっくりお楽しみいただければ幸いです。