アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

スポンサーリンク

スヴィンダルとリンゼイが種目別V W-CUP最終戦SG

スポンサーリンク

f:id:shinfotograf:20181127175516j:plain

SGのクリスタルトロフィーはスヴィンダルの手に渡りました。

種目別トップを守っていたスヴィンダルは16位で無得点に終わったものの、キューシュは9位で29ポイント。わずかに13ポイント届かず、引退シーズンに種目別Vをとることはかないませんでした。

それでも種目別SG2位、DH3位は引退シーズンには立派すぎる結果を残したと思います。

f:id:shinfotograf:20181127175552j:plain

今日のSG第8戦の勝者はクリストフ・インナーホッファー。昨季の世界選手権で大活躍した彼ですが、SGは初優勝。W-CUP通算3勝目をあげました。

2位にはパンテュロー、そして3位にはなんと、ヒルシャー。

総合トップのベアトはヒルシャーに引導を渡すどころか、自身はコースアウト。逆にヒルシャー3位で60ポイント詰められ、その差75ポイントに迫られてしまいました。

得意の高速系種目で無得点に終わった総合トップのベアト・フォイツ。今日のSGの結果で総合争いはほぼ勝負ありかと思われます。

あさってのGSでヒルシャーが優勝か2位であれば、総合Vが決まるでしょう。もちろんベアトはGSにも出場するでしょうが、クラニスカ・ゴラやクラン・モンタナの結果を見ると、15位以上に入ってポイントを稼ぐのは厳しそうです。

私自身の勝手な感想ですが、今日のSGはDHよりはGSにより近く、撮っていてもスピード感を他会場のSGより感じることができませんでした。

パンテュローとヒルシャーが2位、3位となれたのはポールセットの条件がより技術系よりだったせいもあるのかもしれません。

f:id:shinfotograf:20181127175643j:plain

女子は昨日の予想とおり、リンゼイ・ボンが逃げきりで4年連続SG種目別クイーンとなりました。2位にはジュリア・マンクーゾ、3位にアンナ・フェンニンガー。美人揃いの種目別表彰となりました。

今日の勝者はビクトリア・レーベンスブルグ。こちらもSGは初優勝。W-CUP通算7勝目をあげました。

f:id:shinfotograf:20181127175346j:plain

今日は写真こそ撮れましたが、女子のコースはまったく見ておらず、いい撮影ポジション探しは明日以降におあずけ状態。

普段はカメラマンに口うるさいと評判?の女子アシスタントレフェリーティッシュハウザーさんも、コース内に入れてくれて撮影を許可してくれました。

本来の決まりであればスタート1時間前には撮影場所にいなければならないのですが、その時間は男子SGの真っ最中。最終戦はいつも女子競技の撮影に苦労するのですが、今日はなんとかなりました。

終戦恒例の引退ランはアンニャ・パーション。 

f:id:shinfotograf:20181127175737j:plain

仮装などはせず、彼女らしく最後まで選手として滑走しました。最後のワールドカップは8位。

W-CUP通算42勝。総合優勝2回、GS種目別優勝2回、SLとKBがそれぞれ1回、クリスタルトロフィーを獲得したスウェーデンの女王がピステを去りました。

f:id:shinfotograf:20181127175807j:plain

チームメイトからシャンパンシャワーの祝福のあとは全員でアンニャのお得意ポーズ。ほんとうに長い間おつかれさまでした。(撮影はアレッサンドロ・トラパッティさんです)

明日はチーム戦。ちょっと中休み気分です笑。

最後の写真は今朝のインスペクション景。毎年のSLのときより傾斜を感じるゴール前の急斜面でした。

f:id:shinfotograf:20181127175842j:plain