アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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明 2本目欠場 ヨーロッパカップSL

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昨晩は土曜の夜が嘘のように、クラニスカゴラの町は静かでした。私は悔しさを少しアルコールでごまかした夜でした。

今朝も快晴のクラニスカゴラ。

ゴールエリアで進むあと片付けを横目に、ヨーロッパカップSLが昨日のワールドカップとまったく同じコースで行われました。

昨日のヒーロー、ノーラン・カスパーがヨーロッパカップの黄色いリーダービブで滑れば、ムリシエも29番スタート、ノルウェーのミューレも19番スタートと、ワールドカップとさして変わらない出場選手レベルの高いレースとなりました。

有名どころではカレ・パランダーが37番スタート。私の撮っていた次のポールをまたいで2日連続のコースアウト。ストックを投げて悔しさをあらわにしました。

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33歳のベテランはまだまだ来季も現役でしょう。がんばってほしいですね。

なかなかW-CUPでは上位進出ならないオーストリアのヴォルフガングが1本目ラップを奪いましたが、2本目で土曜GS2位だったアレクシ・パンチュロットが逆転。ヨーロッパカップ5勝目を飾りました。

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明は46番スタート。ヨーロッパカップでもここまでスタート順が落ちたのは、「鮮烈デビューのあのとき」より前に遡らなければなりません。

明は2003年の1月19日、スイス・ウェンゲンで65番スタートから1本目0.57秒差の7位。

2本目は24番スタートでラップを奪い、30番スタートのジョルジオ・ロッカがゴールするまで、リーダーボード前に立ち続け、優勝目前でした。

結局、ロッカには0.04秒及びませんでしたが2位。堂々とロッカと3位イビッツァに肩車され、サロモンスキーを天高く掲げたのでした。

実は私はそのとき日本にいたのですが、その前年のシーズンはヨーロッパカップで彼を撮影し、そのときは第一シードに定着しており、いつワールドカップで上位にきてもおかしくない選手の一人でした。

その「鮮烈デビュー」の2003Wengen以来、一度も二桁のFISポイントにならなかった明ですが、前回のポイント更新で前述の通り、二桁のFISポイントがついてしまいました。

今日もポイントをあげるべく、満身創痍の身体にむち打ってレースに出場しましたが、1本目ラップのヴォルフガングにジャスト3秒差つけられ、30位以内に入れませんでした。(ヨーロッパカップは1本目60位まで2本目出走できます)

そのせいもあるのでしょう、2本目は棄権してクラニスカゴラを後にしました。

帰りに駐車場で「今シーズンお疲れさまでした」と右手を出してくれました。

私が握りかえした彼の右手は、新年の握手をしたザグレブのホテルでのときと同じで、まったく力がありませんでした。

加えて1本目のゴールでは、終始、腰に両手をあてがって辛そうでした。

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このあとはスペインのヨーロッパカップ終戦に出場予定。

とりあえずのシーズン終了の挨拶の最後に、私が

「来シーズンは佐々木明の復活を期待しています!」と言うと明は

「絶対!(復活する)」と約束してくれました。

ほんとに来季は頼みますよ、明!

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今季の日本男子トップチームはこの2人がコーチングで、なんとか湯浅の世界選手権6位という結果を残せました。左がクリスチャン・ライトナー、右がミヒャエル・シュタイナー)

ヘッドコーチのライトナーさんには昨晩お会いし、日本の若い選手を見に、日本のレースに来てほしいとお願いしました。

残念ながら確約はもらえませんでしたが、あの手この手で冗談交えて、しつこくお願いしておきました。(笑)

今日の彼は、明、湯浅以外の日本人の若手がこのレースに最低5人は出場しているくらいじゃないと、話にならんと力説してくれました。

「おっしゃる通り」なのですが、いかんせん、しがないフリーカメラマンはなんとも答えようがありませんでした。情けないですね。

そして最後の写真はヨーロッパカップなのでもしかして、と思っていたらお会いできました。昨季までのチーフコーチ、ゲオルグ・ヘルリゲル・アントンさん。

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母国オーストリアのヨーロッパカップチームのコーチに「ご栄転」でこのお姿。まだ一年たっていないのに、なぜかとても懐かしく感じました。何故でしょうね?