アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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スーパーマリオ復活 W-CUPバンスコSL

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マリオ・マットが2008-09シーズン、オーレでの最終戦以来のW-CUP通算13勝目をあげました。

2年ぶりの表彰台復帰です。今季はブリザードとテクニカにマテリアルチェンジしましたが、そのかいもあってか見事に復活を遂げたといっていいでしょう。

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どちらかというとクールな印象のマリオですが、表彰式では今まで見たことのない笑顔をみせてくれました。心底うれしかったのだと思います。おめでとうございます。

今日は雲ひとつない晴天。気温も下がって冷え込んで最高のレース日和だと思いました。

コースも硬く、荒れることもないだろうと思ったのですが、さにあらず。所々、表面の硬い層が割れて掘れたところも何カ所かありました。

湯浅は過去最高の20番ゼッケンでスタートし、1.75秒差の21位につけましたが、2本目、私のすぐ横で転倒。

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立ち上がって最後まで滑りましたが、13.11秒遅れで24位。タイム差が大きいためワールドカップポイントは獲得できませんでした。

このレースが終わってワールドカップの今季SL総合順位は30位。最終戦出場は25位までで、SLは残すはあとクラニスカ・ゴラの1戦のみ。

昨シーズンも最終戦直前のクラニスカ・ゴラで最終戦切符を手にしたので、今季も最後までハラハラドキドキさせながら、なんとか最終戦出場権を獲得してほしいものです。

一方、心配なのは明。

1本目は2.57秒遅れの39位で2本目に進めませんでした。47番スタートと予想ほどゼッケンは後退しませんでしたが、インスペクションでは腰が痛そうな仕草を見せ、表情も元気がなかったので彼の体調が心配です。

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一週間後は元気な表情を見せてくれることを祈りたいと思います。

そして佳境に入ってきた種目別総合争いですが、今日のイビッツァのコースアウトでぐっと差が縮まり、グランジェがトップのイビッツァに36ポイント差に迫ってきました。

アンドレ・ミューラーを含めた三つ巴の戦いですが、あと2戦。3人ともにこれからのコースアウトは致命傷になることは間違いないので、相手を見た頭脳的な戦いが必要になってくるでしょう。

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写真はコースアウト後、石を踏んだのかエッジが剥離したのか、さかんにスキーのソールを確認するイビッツァ。

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表彰式の最後には恒例のシャンペンかけ。なぜかマリオの特大のシャンペンだけ栓が開かず、かけられっぱなしになっちゃいました。(笑)

最後は朝焼けに照らされるバンスコの山並み。どことなーく、日本のやさしい風景に似てませんか?

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