アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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蛍雪のとき その2

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月曜の朝、バンスコの町はどんよりと低い雲に覆われていました。

飛行機搭乗用の荷物パッキングをすまして昼過ぎに一路、ソフィア空港へ。帰りはA8ではなく、ヒュンダイのミニバン。前夜に「荷物にはスキーもあるから」と言っておいたので、余計な?(笑)気をきかしてくれたのでしょう。

バンスコの人々はみな親切で、会えば笑顔の交換。日本語も多くの人が「ありがとう」と「さようなら」「こんにちは」ぐらいは言えました。

ほんのわずかな距離ではありますが、普段スイスやオーストリアをうろうろしている身としては、少し「東洋」に近い感覚になりました。

バンスコの町は決してきれいとは言えませんが、人が温かい、やさしいムード漂うところだったので、また次回訪れるときには国全体が少しずつ豊かになっているといいなと思います。

そして、ソフィア空港から帰路も2時間、ミュンヘン空港に着いたその足で、そのままオーストリアのアプテナウというところに午後9時到着。

今朝は快晴のもと、FISレース、アプテナウ女子SLを撮ってきました。

そう、また新井真季子選手です。

しかし、しかし、しかし、私は撮影におじゃましないほうがいいのかなーと考えてしまいました。

そうです、今日のSLは1本目途中棄権でした。

前述のティオンのレース後はスロベニアのGSで17位。ちょっと腰に張りがあるということで翌日のSLは大事をとってお休みしたのですが、今日、再びオーストリアのFISレースに参戦。

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私は2戦連続、「途中棄権撮影」になってしまいました。疫病おやじ?(苦笑)

「撮らないでー」と目で訴えられているようです。ごめんねー。カメラマンの性(さが)なのよーーー。(苦笑)

ちなみに下の写真は、新井選手の学校の同期、お友達のアンナ・シュネーベルガー。オーストリアのジュニアチームです。(このあたりの詳細はスキーグラフィック誌1月号に松尾潤さんが執筆されています)。

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予定では写真のように新井選手を撮るつもりでした。はーー、残念。写真のアンナは9位でした。

今日は多くのお友達もレース参戦。ゴールで他のお友達と記念撮影。ヨーロッパのレースを日本のレースと変わりない気持ちで臨めるようになるには、友達と仲良くわいわいやるのもひとつの方法だと思います。

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日本人はどうしても地理的に不利なことは否めませんが、アルペンスキーのワールドカップで活躍することを実現するには、新井選手のように早い段階で、ドイツ語の日常会話に慣れ、ヨーロッパの生活に慣れ、ヨーロッパのレースに慣れることが早道であることは間違いないと私は思います。

スキーグラフィック誌には松尾さんが1月、2月、3月、4月号(3月10日発売)とヨーロッパのスキー環境とSAJの問題点などの現状を執筆されていますのでお時間のある方はごらんください。

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写真はその松尾さん撮影のスイス、クランモンタナジュニア世界選手権、新賢範選手のSG。(今季の新選手は、ファーイースカップSG優勝、全日本選手権SG4位など)4月号にはこのジュニア世界選手権の模様が掲載されると思います。

余談ですが、松尾さんは今まで以上にかなり撮影に神経を注がれ、ごらんのようにいい写真をお撮りになっています。カメラマンのブログに自分の撮った写真を載せろなんてけっこういい度胸してますが。(冗談ですよ!松尾さん! 笑)

さあ、今週末はクラニスカ・ゴラですが、雪は大丈夫そうでよかったです。

が、しかし、このまま新井選手の滑りを撮らずに終わっていいものか。いやいや、そんなことはないですよね。

みなさま、あと数日お待ちくださいませ。

下の写真は今朝のアップ風景。アプテナウの町を眼下に。

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