アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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インナーホッファー逆転V W-CUPバンスコSC

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昨晩から降り続いた雪は昼すぎまで止みませんでした。

天気予報をしっかりと確認したのでしょう、今日のSCはSLを先に10時スタート。

そのSLが終わる頃には陽もさしてきました。写真はバンスコのコースからの風景。

SLでラップを奪ったのは「絶好調」グランジェ。ノイロイター、メルグ、イビッツァ、ナトコの順に1秒以内につけました。

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降り積もった雪がコースを被っていたので、かなり掘れるかと思いましたが、それほどでもなく、ゼッケン後半の選手も上位に食い込んでいました。

14時から高速系レースが行われることはワールドカップクラスでは非常にまれ。

ところどころ軟らかい雪がターンのたびにたまるところがあり、イレギュラーのコース整備時間もとって、なんとかレースが成立しました。もうちょっと雪が本降りだったら危ないところでした。

そのSGで1.20差を逆転し、100分の1秒差で勝利したのは世界選手権、「金銀銅オールカラーメダルコレクター」、クリストフ・インナーホッファーでした。

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SLトップグランジェとの差は1.48秒ありましたが、グランジェがSG前半でコースアウト。その瞬間にインナーホッファーのW-CUP2勝目が決まりました。

やっぱりほんとに、表彰式の常連になりそうですね。

今季も100分の1秒差で優勝が決まるレースがここバンスコで記録されました。まさにこれがアルペンスキーの醍醐味だと私は思います。

2位にはその100分の1秒差でフェリックス・ノイロイター。えてしてこんなものでしょう。コースが彼にあっていたのかもしれませんが、地元世界選手権のプレッシャーから解放されてのびのび滑った結果かもしれません。

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彼自身初めてのスーパーコンビの表彰台。いままで22位が最高でした。本人もちょっとびっくりだそうで、今日はGSのワンピースで出たそうです。(笑)撮影はおなじみジオです。

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3位にはトーマス・メルミロッド・ブロンディン。世界選手権の選手選考からもれましたが、その屈辱を初のワールドカップ表彰台で晴らしました。おめでとうございます!

そして今日が実はSC最終戦。今日5位のイビッツァ・コステリッチが種目別優勝を決めました。なんか、SCはあっけない決まり方でちょっと可哀想。4戦しかないのも原因です。このへんは再考の余地がありそうですね。

今日のSLはラップのグランジェと2位のノイロイターのみ59秒台。それ以降はイビッツァも含め1分超えの持久戦模様のちょっと長めのコース。

そのコースで明日は湯浅と明が出場です。

湯浅は昨年の1月ヨーロッパカップで2連勝を飾った思い出の地です。地元ではキリアンの次に有名だそうで、明日のスタート時の歓声の大きさが楽しみです。

明は前述のとおり、試練の一戦となりそうです。日本から今まで以上の大きな声援をどうぞ彼に届けてください。よろしくお願いします。