マルセル・ヒルシャーが今大会2つ目の金メダル、3つ目のメダルを獲得しました。
昨日と同じように真っ青な空、澄み切った空気のサンモリッツ、最終日の男子SLはヒルシャーがその強さを見せつけたレースとなりました。
銀はマニュエル・フェラー、オーストリアのワンツーフィニッシュ、そして銅はフェリックス・ノイロイターでした。
16番、ワールドカップを含めても今季一番若いビブの湯浅直樹は1本目、急斜面の終わりでポールをまたいでコースアウト。
そのあと、コースの途中で左ひざをかなり痛がっていたのが気になりました。
トレーナーの橘井さんによれば、左膝の状態はかなり悪く、今回は痛み止めの注射が効かず、痛くて力がなかなか入らない状態だったそうです。
そんな状況でも、「チーム・三十路・湯浅」はすでに前を向いて、次のクラニスカ・ゴラで今回の借りを返す気満々でいるそうです。
湯浅は明日すぐ帰国、膝の治療に専念します。次のクラニスカ・ゴラに少しでもいい状態で臨めることを祈ります。
そして今日が本当の引退レース?となったイビッツァ・コステリッチ。
今度こそ本当にお疲れ様でした。
今日は朝のリフトで現場のボス、マルクス・ワルドナーさんと2人で乗り合わせました。
ひとしきり、飛行機がワイヤーを引っ掛けた事故の話をした後に、去年の苗場の話になり、「私は日本が大好きだ。いい友人になれる人ばっかりだ。日本人は皆真面目で一生懸命で非常に好感を持っているよ。Kentaroの寿司もうまかったしなー」と、お世辞ではなく、本気で話してくれました。
このかた、素直で飾り気のない、気さくな裏表のない方なので、私も好感を持っています。
何とか奇跡的に大惨事になるところを免れて、今回の世界選手権も成功の部類のうちに入るでしょう。
裏方の皆様も2週間本当にお疲れ様でした。
私も明日、帰国して次のクラニスカ・ゴラまで休養します。では、また。