アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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不運な一日 W-CUP バルガルディナDH トレーニングラン

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今日の気温もマイナス16℃。

レーニングラン開始1時間前からコース内で待機しなければならない我々カメラマンにとって寒さとの戦いも重要な仕事です(笑)。

いやいや、昨日、今日の寒さは笑い事ではありません。ほんとに。

スキージャーナルで執筆されているアルペンスキーメディア界の大先輩、田草川さんと話をするのも、寒さとコースの硬さの話題。

「もう寒さでホテルに帰るとくたくた」とおっしゃるので、私も「夕食おわったらすぐ眠くなります」。

「ここ数年では一番硬くないですか?」との私に「日曜のアルタバディアが怖い」とのお返事。

確かにアルタバディアは毎年、エッジがかかるかどうか不安でしょうがないコースで、ここバルガルディナのコースがかなり硬いことで、よりいっそう不安は増幅されるのでした(苦笑)。

実際、ダウンヒルはコース幅がある程度あるので、端っこは柔らかい雪が残っていることが多いのですが、GSやSLは端っこのネット際までびっしり固まっていることがあり、ポールもいっぱい!立ってるのでそれを避けながらだとカメラマンが降りていくラインがとっても限られ、恐怖は増すのでございます。(笑)

まあ、コースの硬さはともかく、これを書いているときにやっとつま先が暖まってきたので凍傷になってなくて一安心してるところです。

そんなトレーニングラン2回目のラップタイムは地元イタリアのクリストフ・インナーホッファー。冒頭の写真です。昨日のラップ、キューシュより3秒ほど速いタイムでした。

今日のインスペクションは2日目ということもあり、みな昨日より早い時間で終わっていたのですが、最速のインスペクションはもちろん、ボディ・ミラー。

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全長3446mのコースを7分弱でインスペクションしてきました。写真はゴールエリアから一番に出てくるボディ。トレーニングランは4位でした。

ダウンヒルはコースの数カ所でイエローフラッグなるものが振られます。前の選手が転倒したりした場合はスタートを止めるのですが、次の選手がすでにスタートを切っていた場合は、途中でイエローフラッグを振る係がコース内に出て選手を止めるのです。

1回ならよくある話ですが、今日は同じ選手が2回、同じところでイエローフラッグ

そんなあまりにも不運な日だったのはアンドレアス・ブーダー。

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2回目はさすがに本人も笑うしかなく、イエローフラッグが振られた瞬間、私のそばにいた各国コーチ陣も笑ってました。可哀想に。

1回目はゴールまで流して滑っていき、すぐヘリコプターでスタートまで「輸送」されたのですが、さすがに2回目は止まった場所から再スタート。気合いを入れ直して急斜面の入り口からスタートして、あっという間にトップスピードにのっていきました。

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明日のスーパーGでは応援したくなりました(笑)。

では、今日もおいしいイタリアのホテルの夕食で英気を養って、明日の寒さに備えます!(笑)

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最後の写真は、インスペクションも終わりレースの始まりを待つバルガルディナのコース。