アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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セルデン到着 2023-24シーズン開幕戦

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先ほど、開幕戦の地セルデンに到着しました。

心配された少雪も、ゴール近くにカバーをかけて溜めておいた6万立法メートルもの雪山を上に伸ばし伸ばし、懸命のコース造成と、月初よりもわずかではあるものの、気温低下により奇跡の開催にこぎつけました。

開催決定直後に慌てて手配した26日夜の羽田からのフライトは、偶然にも「レジェンド」佐々木明選手と同じ便でした。

今回は12月中国でのファーイーストカップに向けてのトレーニングのための渡欧とのことで、オーストリアの練習環境次第では、良い雪の条件を求めてフィンランドに行くかもしれないと今後の計画を話してくれました。

12月の中国では、相原史郎選手らとのガチンコ勝負。来季のW杯出場権をかけた戦いは熾烈なものとなるでしょう。

明とはミュンヘン空港で日曜セルデンでの再会を約束して別れ、私はレンタカーで一路、開幕戦の地へ。

道中、雨に降られ、渋滞にはまりながらも安全運転、5時間ほどで到着しました。

セルデンは1993年初開催から今年で30年を迎えました。

男子は昨年、一昨年とマルコ・オーダーマットが連勝中で、今年もとなると、セルデン勝利数はヘルマン・マイヤーと並び歴代2位となります。

セルデンの勝利数歴代トップはテッド・リゲティの4勝で、女子はティナ・マゼの3勝。

昨年は悪天候で中止となった女子はミカエラ・シフリンがマゼと肩を並べるかもしれません。

日本チームは当初、石橋未樹選手が出場予定でしたが、練習で軽くない怪我を負い、欠場となりました。

男子は4回目の出場となる25歳の加藤聖五とセルデン初出場の24歳、若月隼太の2人が出場。過去、2004年に男子日本人選手で唯一、24位の成績を残した「レジェンド」佐々木明を越えることができるか、期待です。

また、2020年10月、20歳でW杯初優勝をセルデンで挙げたノルウェーのルッカス・ブラッテンが今朝、突然の引退表明でこちらのメディアは大騒ぎ。

オーストリアの媒体の記事によると、ノルウェースキー連盟と着用ウエアを巡ってのトラブルがあっての決断と報じられています。

しかし彼はまだ23歳。

ルッカスが今日、セルデンのこの地に滞在していることを考えても、この「引退表明」には、このままでは終わらない「続編」があるように思うのは私だけではないでしょう。

昨シーズンのSL王者、才能ある23歳の引退は早すぎます。