アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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2023-24シーズン開幕に向けて

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しばらくご無沙汰いたしておりました。

今年の「シーズンオフ」は選抜甲子園から始まり、陸上や水泳、猛暑の夏の甲子園と例年通り、せっせと撮影しておりました。

雪のないシーズンもあっという間に過ぎ去り、今月末にはオーストリアのセルデンでW杯開幕戦、男女のGiant Slalomが開催予定です。

冒頭の写真は先月26日のセルデンのライブカメラですが、赤で示したのがコースネットが設置されるラインです。

ご覧のようにコースに雪はなく、夏の間、ゴール近くにカバーをかけて溜めた雪を今月に入って、毎日斜面の上に向かって、せっせと伸ばしている状況です。

過去にこれと似たような状況があった時も、10月半ばの降雪で開催にこぎつけてきたセルデンですが、この時期、毎日必ずライブカメラをチェックしている私の個人的感覚から言うと、今年はかなりの「開催危機」と言わざるをえません。

なんとか、早めの降雪を願います。

その開幕戦、日本チームは現状では、昨季FECのGSチャンピオンで、FISポイント64位の加藤聖五、それに次ぐ128位の若月隼太、女子60位で昨季FEC GS女王の石橋未樹が出場の見込みです。

また、昨日ようやく、SAJのHPでコーチングスタッフが発表され、ヘッドコーチに安食真治さん、男子チーフコーチに河野恭介さん、女子チーフコーチに工藤昌巳さんの体制で臨む今季となりました。

写真は現役時代の安食さん。2006年12月、イタリア、アルタバディア、「難攻不落」のコース名、グラン・リサでのワンショットです。

男子は河野恭介チーフコーチが加藤聖五、小山陽平の2人を中心に担当、聖五はGSだけでなく、SLも積極的に出場、陽平はGSも練習に取り入れてSLに活かしていく計画をたてています。(小山陽平は男子W杯出場資格のFISポイント150以内にいないため、GSはポイントアップが優先課題です)

また昨季、W杯SLに9戦、「フル参戦」した相原史郎は、ヨーロッパカップ中心、状況をみてW杯に参戦するシーズンとなりそうです。(SLのW杯出場資格FISポイント150位以内には現在、5人。上から聖五、陽平、史郎、そして佐々木明!!!、小山敬之の順です)

そして、チームとしての活動予算が限られているため、現段階では区切りを1月末におき、そこまでの成績次第で、2月以降の参戦レースを決めていきます。

上の写真は河野恭介さんの現役時代、2014年1月、オーストリア、シュラトミングでの一コマです。

女子は工藤昌巳チーフコーチと長田新太郎コーチが安藤麻、石橋未樹、前田知沙樹を中心に担当し、安藤麻はSLに専念のシーズン計画です。

男女ともにSAJの予算が限られていて、選手への金銭的な負担が大きくなっていますが、そんな環境下でも工藤昌巳チーフコーチは

「安藤麻はもうW杯で20位台の成績では評価されない。シーズンが終わった時に第1シード、15番以内の位置にいることを目標に置いて今シーズンを戦います」と意気込みを語ってくれました。

男女とも今季も「少数精鋭」で臨む日本チーム、皆様も応援、どうぞよろしくお願いいたします!

写真は今年2月のフランス、クーシュベル・メリベル世界選手権で、左から工藤チーフコーチ、安藤麻選手、深井拓トレーナー。