アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ベアト・フォイツがラウバーホーンレーネンを制す

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来年までお預けと思っていた青空が、90回大会を祝うようにウェンゲンを覆いつくしました。

勝者はベアト・フォイツ。

自身3度目のウェンゲン滑降勝利、今季2勝目、W-CUP通算13勝目を挙げました。

昨晩、プレスディナーから帰る23時頃にはウェンゲンの町に10cmほどの積雪があり、その後も湿った雪が降り続きました。

今朝9時30分のインスペクション開始時点ではコース上部にガスがかかり、加えて積雪のため、スタート位置が昨日のACと同じ箇所まで下げられました。

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上の写真はインスペクションを行う3位トーマス・ドレッセン。彼の左肩の後ろに見えるはずのアイガー峰もこのときは全く見えませんでした。

しかし、レース開始12時30分の1時間ほど前にはガスはすっかり晴れ、フントショフの上には真っ青な空が現れてくれました。

冒頭の写真のジャンプまではスタートから3旗門しかないので、一昨日よりも飛ばないかと思いきや、そこそこの高さで(それでも例年より低めですが)飛んできてくれました。

今日は冒頭の写真に加えて、リモートカメラを設置して下の写真を狙ったのですが、リモコンが動くときと動かないときがまちまちで、結局ベアト・フォイツの写真は撮れず。

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8位となった地元スイスのニルス・ヒンターマンでご容赦ください。

レース前にはしっかりと動作していたリモコンが、レースが始まると放送局やらFISの無線やら観客の携帯やら、いろんな電波が飛び交うので、正常に動作しなくなることはたびたびあるのです。やっぱり確実なのは有線ですね。

「二兎追うものは一兎も得ず」でした。いや、一兎は得ましたかね。笑

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2位にはドミニク・パリス。昨季のSG種目別チャンプは今季はDHの種目別との2冠を狙っていることでしょう。しかし、ここウェンゲン滑降はいまだ未勝利です。

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昨日のACの勝者、マティアス・マイヤーは4位に終わり、今日のポディウムの3人が種目別争いでもそのまま並んでいます。

DH種目別トップのフォイツとパリスは16ポイントと僅差。過去の成績から見ても、来週のキッツビュールではドミニク・パリスがひっくり返す可能性が高いとみますが、トーマス・ドレッセンの怪我から復活の勝利も見てみたい気がします。

明日はSL。

昨晩の降雪でスラロームコースも真っ白に覆われはしましたが、コース幅は例年より狭く、小雪で地形が露出しています。

小山陽平と、このコースで2年連続順位を残している大越龍之介、大きなビブ番号からでもチャンスはあるように思います。

日本時間18時15分、1本目スタートです!

なお、キッツビュールのお隣、キルヒベルグで行われているヨーロッパカップGSで、アデルボーデンを欠場した石井智也選手が12位となる健闘。ヨーロッパカップGSでは自身最高位です。