昨日の滑降トレーニングランのラップタイム、マティアス・マイヤーがアルペン複合で初勝利、今季2勝目、W-CUP通算7勝目をあげました。
滑降は全長2950mと本来の滑降から1,320m短縮されたコースで行われるAC、31番スタートのマティアス・マイヤーがトップに立ちはしましたが、優勝候補の19位アレクシ・パンテュローに1.68秒の差で、逃げ切りは難しいだろうと誰もが予想しました。
しかし、今季からアルペン複合SLのスタート順が変更となり、滑降ラップのマイヤーが1番スタート。
好条件のなかを滑り切り、後続を待ちました。
リカルド・トネッティやビクトール・ムッファ・ジャンデらSLを得意とする選手にもリーダーボードの前を譲らず、そしてパンテュローも0.07秒かわして逃げ切りなりました。
ゴールエリアでの英語でのインタビューに「信じられない」と素直に喜びを表現したマイヤー。2位にアレクシ・パンテュロー、3位にビクトール・ムッファ・ジャンデでした。
今日の2位でパンテュローはクリストッファーセンを2ポイント上回り総合トップに立ちました。日曜のSLでも2人の争いが興味深いところです。
昨季あたりから表彰台に上がった選手はみな、チーム集合写真も撮るのが恒例になりましたが、男子オーストリアチームはなんとまだ今季わずか3勝目で、技術系種目は未勝利です。
いかにマルセル・ヒルシャーの存在が大きかったかをあらためて感じます。ちなみに今日までの結果で男子国別ポイント数トップはスイス。2位フランス、3位ノルウェーでオーストリアは4位に甘んじ、男女合わせても2位でスイスの後塵を拝しています。
明日もマティアス・マイヤーと昨年の覇者ビンセント・キルリヒマイヤーの2人に期待がかかるところでしょう。
対抗はベアト・フォイツとドミニク・パリス、天候もなんとかもちそうな予報に変わってきたので、90回を迎えたラウバーホーンレーネンが無事開催されることを祈ります。