今日3月25日、ロシアのサハリンスクでのSLで今季のファーイーストカップが終了しました。
女子の総合は向川桜子、GSは荒井美桜、SLは前田知沙樹がそれぞれタイトル獲得。
冒頭の写真はFEC遠軽SLでの前田知沙樹。
この時のポイントトップの証、イエロービブを守ってのFECタイトル初獲得です。
3選手それぞれが、当該種目で来季W杯の個人出場権を確保しました。(向川桜子はGSとSL共に)
SAJのHPに掲載されている来季の強化指定選手選考基準によると、女子は安藤麻がAランク、荒井美桜と前田知沙樹はUランクで基準をクリアし、ナショナルチーム選手として強化指定されるでしょう。
下の写真は今季の開幕戦、セルデンでの荒井美桜。
これがW杯初出場にして唯一なので、来季は数多くのW杯に出場して欲しいと思います。
男子は先月半ばに怪我で離脱した韓国のユン・ドンヒュンが総合とGSのタイトルを逃げ切りで獲得。
SLは成田秀将がそのユンを19ポイント上回り、種目別のタイトルを奪取しました。
写真は1月のアデルボーデンでの成田秀将。
今季SLはマドンナ・ディ・カンピリオとアデルボーデンの2戦で完走したものの、8戦中6戦でコースアウト。
完走すればいいというものではありませんが、ゴールまで来なければ勝負にならないというのも事実です。
安定かつ速さを求めるのは、SLでは難しいことかもしれませんが、今季の反省を来季に活かして欲しいと思います。
FISのポイントリストによると、日本の男子SLランキング50位以内は小山陽平ひとりです。
2016リレハンメルユースオリンピックのGS銀メダリストは、今季、随所に光る滑りを見せてくれたように思います。SAJ基準をクリアしていますので、来季はAランク指定されるでしょう。
加藤聖五や若月隼太、松本逹希らと切磋琢磨し、来季は大きく飛翔することを期待します。
写真は昨年暮れの阿寒湖全日本選手権での小山陽平。
ロシアのFECで好ポイント獲得を目論んでいた湯浅直樹はSL2レースで3位と2本目コースアウトという結果に終わり、残念ながら目指したポイント獲得はなりませんでした。
来季に向けて今はじっくりと、膝とふくらはぎの治癒に努めて欲しいと思います。
尚、SAJの「ウエイティング基準」によると、アルペンのみ「4月1日以降に発表予定」となっています。
FECタイトルを獲った向川桜子と成田秀将、そしてW杯でポイントを獲った大越龍之介、ヨーロッパカップGS6戦でポイントを獲得している石井智也はどうなるのか、注目したいと思います。
大会3日目を終えた甲子園からでした。それでは、また。