アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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安藤麻 全日本選手権GS優勝

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気温マイナス14℃、小雪舞う中行われた阿寒全日本選手権2日目、女子GSは安藤麻が1本目3位から逆転で勝利しました。

昨日より冷え込んだことで、インジェクションが打ち込まれたコースはさらにその硬さを増し、ワールドカップ並の絶好のコースコンディションでレースは展開。

1本目ラップを奪ったのは昨年の覇者、石川晴菜。2位に同じくナショナルチームの向川桜子(+0.06)、3位に安藤麻(+0.10)と僅差で続きました。

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写真は1本目、向川桜子。セルデン開幕戦後もレビ、キリントンとワールドカップに出場しましたが、今月は中国のファーイーストカップに参戦し、上位の安定した成績を収めてきていました。今日は2本目の追い上げ及ばす、3位に終わりました。

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写真は2本目のゴール後、ガッツポーズで雄叫びをあげた安藤麻。この時点での2位荒井美桜に1.74秒の大差をつけ、残る2人、向川と石川を待ちました。

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1本目ラップの石川晴菜はゴールでタイムを確認すると天を仰ぎました。

安藤麻に逆転され2位、連覇ならずでした。

今季は開幕戦セルデンで自身初のワールドカップ順位28位を残し、その後もレビ、キリントン、クーシュベルとワールドカップに出場を続けています。世界選手権への切符は手にできませんでしたが、年明けからのレースでも2本目進出、20位以内を狙って欲しいと思います。

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安藤麻はオーレ世界選手権GS出場を決めました。明日のSLも優勝候補筆頭です。

いつも穏やかに、そしてちょっとのんびりとした感じで受け応えしてくれる麻さんですが、今日の2本目のゴールではガッツポーズ後に気合の表情を見せてくれました。

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タイムを確認して気合のドヤ顏?でしょうかね。彼女のこんな顏、初めて撮りました。

石川と同じく、安藤もセルデン開幕戦で26位の後、ワールドカップを主戦としながら中国のFECにも出場、優勝して好ポイントを獲得してきています。

過去に4度、ワールドカップで順位を記録し、(最高位は2018クラニスカゴラSL23位)現役女子選手の中ではトップの実績をもって日本のエースに成長した彼女に、前回サンモリッツ世界選手権GS35位以上の成績を期待するのはもはや当然と言うべきでしょう。

期待してますよ!麻さん!

明日は男女SL。

天候が少し心配ですが、コースコンディションはワールドカップ並みですので、選手の実力がしっかり反映される全日本選手権の名にふさわしいレースとなるでしょう。

男子は昨年の覇者、湯浅直樹も出場。

左膝の手術明けで痛みも癒えず、今月の中国FECのSL4戦でも10位、DNF、8位、6位とトップと2秒以上差がつく苦戦を強いられています。

優勝候補、ナショナルチームの大越龍之介、成田秀将、加藤聖五にどれだけ絡めるか、そして中国FECでは湯浅を上回り日本人トップの成績だった小山陽平にも注目です。