アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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マルセル・ヒルシャー66勝目 アデルボーデンGS

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マルセル・ヒルシャーがW杯通算66勝目をあげました。(シュテファン・ルイツのビーバークリークでのレース前酸素吸入が違反判定で勝利取り消しとなり、勝利数が一つ増えました)

スイスのメディアの報道によると、今日の勝利によりアデルボーデンで4回目のGS優勝で、明日のSLで勝利すると、同じ会場での9度の勝利はW杯の新記録となるそうです。(SLのアデルボーデン勝利は2012,2013,2014,2018の4度、GSは2012,2015,2018と今回)

昨晩も降雪がありましたが、コース状況はパーフェクトと言っていいほど硬くしまり、途中、私のスキーではエッジがかかるとは思えないほどのツルツル、テカテカの箇所もいくつかありました。

1本目は67番スタート、マルコ・シュバーツがラップのクリストッファーセンに+1.77秒の14位に入ったのを筆頭に50番台からも3人、2本目に残りました。

スタート順の遅い日本チームの3人にも大いにチャンスのあるレースと思われましたが、石井智也と成田秀将はコース後半で、新賢範は前半でコースアウトしました。

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写真は1本目のインスペクション、石井智也。ほぼしんがりで念入りにインスペクションしていました。

私の撮っていた範囲では動きは悪くないように見えたのですが、コースアウト前の最後の中間計時の通過は+3.00秒の51位でした。

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成田秀将はW杯出場5年目、ここまで26戦に出場していますが、2本目の進出はありません。

今日のようなコース条件の良いレースでチャンスを活かして30位の壁を乗り越えて欲しいと思います。明日もいい条件で滑れるでしょう。

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新賢範はコース前半で撮っていた私の所に来る直前でコースアウト。

コースのほとんどを滑ることができず、「コースの経験を積む」範疇にも入りませんでした。

W杯のGSは最終戦を除けば残り3戦。ガルミッシュ、バンスコ、クラニスカ・ゴラですが、彼には最後までしっかり滑りきって欲しいと思います。

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2位はクリストッファーセン、3位にはベテラン、スペシャリストのトーマス・ファナラでした。

明日のSLもマルセルが勝ちそうですね。本当に無敵。総合8連覇も堅いですね。

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最後の写真はゴール前の超絶急斜面に入っていくマルセル・ヒルシャー。彼を脅かす選手の登場を待ち望みます。

いや、無理ですかね。ここまで強いとステンマルクのW杯通算86勝を超えるのも近いかもしれません。あと21勝です。