女子ワールドカップ界に新たなヒロインが誕生したと言っていいでしょう。ニュージーランドの17歳、アリス・ロビンソンがW-CUP初優勝を遂げてしまいました。
冒頭の写真は表彰後の記者会見で喜びを語るアリス。
女王シフリンを0.06秒かわし、昨年の勝者テッサ・ウオーリーをも3位に従えての初優勝はフロックではなく、その実力をはっきりと証明してみせたセンセーショナルな勝利と言っても過言ではないでしょう。
ワールドカップ出場9戦目にして初の順位16位を記録し、10戦目で2位表彰台に上がり、今季の初戦、出場11戦目にして頂点に立ちました。
昨季のジュニア世界選手権で2位に1.06秒の大差をつけて優勝したその実力は瞬く間に大きく開花しました。
24歳のシフリンがもう若く感じないほどのニューヒロインの誕生です。今季の女子GS戦線は17歳のシンデレラを中心にまわることでしょう。写真は初優勝が決まった瞬間のアリス。
今朝のレースコース、レッテンバッハの気温は6℃。体感ではそれよりも高く感じ、太陽が照り付けた2本目のゴールエリアでは上着はいらず、素手で撮影していたほどでした。
しかし、コースは硬くしまり、コンディション良好で、急斜面は慎重に下りないとつるッと転びそうでした。実際にアイゼンを履いたままのコース係のおじさんが一人、夏のプールのウオータースライダーよろしくあっという間に目の前から消えていきました。苦笑。
写真はインスペクションを行う安藤麻。+3.50秒の42位で2本目に進むことはできませんでした。急斜面の区間では20位と24位の途中区間計時も記録していますので、課題の緩斜面の克服が今後さらに必要となりそうです。
自身2度目のワールドカップ出場となった荒井美桜も+4.56秒の53位で2本目に進めず。
向川桜子も+4.90秒の57位に終わりました。
2人よりも後の58番から6位に入ったノルウェーのマリア・テレッセ・ティビベルグも2人と同じヘッドを履いていたので、余計にチャンスはあったのではないかと思わざるをえませんが、次戦に経験を活かしてほしいと思います。
やっぱり標高の高いセルデンは青空が映えますね。ここ数年は悪天候続きだったので久々に気持ちのいい青空でした。
アリスの後ろ姿をゴールエリアで「拝見」しましたが、日本人ではあまり見られない西洋梨型の大きなおしりに太い脚、スウェーデンのアンニャ・パーションのようなどっしり体形でした。
若いだけにさらに今後の成長も楽しみです。
明日は男子GS開幕戦。予報も今日と一緒で「どピーカン」です。サマータイムの切り替え日なので1時間多めに寝て明日に備えます!