マルセル・ヒルシャーが1本目1.02秒遅れの9位から大逆転勝利、ワールカップ通算42勝目をあげました。キッツビュールSLは2013年以来の勝利です。
今日も雲ひとつない快晴でしたが、程よく冷え込みコースはカリカリ、ツルツル状態。
コースは全体的に左足下りの片斜面。その斜面変化に合わせて難易度の高いセットが立ちました。
1本目、ここまで無敵を誇っていた3番スタートのヘンリック・クリストッファーセンがコースアウト。
それに引きずられるかのように、アンドレ・ミューラー、マンフレッド・メルグ、マティアス・ハルギン、パトリック・ターラーと5人もコースアウトし、第一シードの3分の1がレース開始まもなく消えました。
結局、1本目で27人が消えるサバイバルレースとなりましたが、湯浅直樹はウェンゲンの悪い流れを引きずることなく、しっかりと13位に入って2本目に進みました。
結局、2本目で順位を落として19位となりましたが、昨季までとは違い、「失敗の連鎖」に迷いこまないところは評価できるレースだと私は思います。
今日の12ポイントでスターティングリストは25位を確保。今季スタンディングも15位となっています。
明後日は得意のシュラトミング。
「湯浅直樹の近未来」で描いたようにはいきませんでしたが、得意のコースで表彰台に上がるようなことがあれば、世界選手権は第一シードで滑る可能性もあります。
大逆転Vのマルセル・ヒルシャーにあと一歩と迫ったのはデーブ・ライディング。
1本目ラップを奪い、プレッシャーのかかる中、しっかり2本目を滑りきり自身初の表彰台2位となったのは立派の一言です。
今日も多くの観客を集めたキッツビュール、2本目はマルセル・ヒルシャーの圧巻の滑りによる逆転勝利で盛り上がりは最高潮でした。
私は記憶にない5日間連続の雲ひとつない晴天下の第77回のハーネンカムレーネンは5万人の観客を大いに満足させたことでしょう。
明日は移動日。今晩はカメラマン仲間と食事して気持ちを休め、ゆっくり寝て、火曜日のナイトレースに備えたいと思います。
最後の写真は久々に感情を爆発させて喜びを表現したヒルシャー。冒頭の写真、表彰台の写真と合わせてジオ撮影です。