アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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FISマックアースおんたけ2240カップスーパーG 2連戦

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今日、明日は日本全国的に悪天候

昨日のキャプテンミーティングで、今日土曜日にSG2戦を開催することが決まりました。

結果的にその決断は大正解。

2戦目男子レースの途中で雨が降り始め、レースが終わるころには強い降りとなりましたが、無事に男女とも、2レース行うことができました。

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女子優勝は2戦ともに蓮見小奈津選手。2位以下を2秒以上はなしての圧勝でした。(上の写真は1戦目、下の写真は2戦目)

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男子は1戦目はクリストファー・ヘール(Christopher HOERL)、2戦目はマヌエル・クラマー(Manuel KRAMER)が優勝。(冒頭の写真は2戦目優勝のマヌエル)

2戦ともに日本人トップは一ノ本智毅(いちのもと ともき)選手でラップタイムに2秒前後でつけ、5位と6位。

自身の80.47というSGのポイントを大幅に更新することができました。

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おそらく次回のポイント更新で46ポイントほどになると思われ、前述の須貝、原田両選手に次ぐ日本人SGランキング3位にジャンプアップすることになりそうです。

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写真は1戦目の表彰式。6位は清水大選手。

おんたけ2240のSGコースは全長1900mほどで、ワールドカップSGよりは短いものの、FISレースとしては十分な長さです。

スタート直後は中斜面、尾根つたいに片斜面が連続した後、広くフラットなコースに出ても、降雪機で自然に造形された細かい起伏がポールセットにより難易度を増し、滑り手に技術を求めるようなコースになっています。

男女同一セットで行われた今日のレース、男子ラップはオーストリアの選手で1分21秒から22秒、女子の蓮見選手で1分27秒ほどでした。

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上の写真は1戦目優勝、クリストファー・ヘール。

おんたけ2240はそのHPにも「お知らせ」がありますが、平日、土日祝ともにそれぞれ朝11時、10時30分まで予約制でスーパーGのポールバーンを開放しているという日本では希有なスキー場です。(団体や合宿以外の一般レーサーも1,000円で滑走可)

FISレースに出場するような選手でも、なかなか日本国内では高速系の練習ができる環境の少ない現状で、貴重な取り組みを行っているスキー場と言えると思います。

来季以降も積極的に高速系レースの開催と「高速系レーサー」の育成に取り組んでいくというおんたけ2240母体のマックアースさんに大いにエールを送りたいと思います。

そして、何度も書きますが、そう遠くない将来に男女ともにワールドカップDHに出場する選手が育つことを期待したいと思います。

私もほんとに、ほんとに微力ながら、日本人ワールドカップ高速系レーサーの誕生に少しでも尽力できたらと思っております!

 

今季はこれで私のアルペンスキー撮影は終了です。

来季はオリンピックのシーズンで、湯浅直樹にはメダル獲得の大きな期待がかかることになると思います。

ミュンヘンでの腰の治療をいったん終えて帰国した湯浅は、その腰の痛みもなくなり、普通に走ることもできるようになっているそうですが、本格的なトレーニングはまだまだ様子見の段階です。

本人曰く、「やはり雪上で滑ってみないことには腰の状況はわからない」とのことで、今後、再度ミュンヘンでの治療を含め、夏のニュージーランド遠征での滑走を視野に入れつつ、日本での生活を行うことになりそうです。

このブログもしばらくは頻繁な更新はなくなりますが、たまに思い出して覗きにいらしてください。

そして今年も1/100sec.は鋭意、制作中です! Vol.5、ぜひよろしくお願いします!笑

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最後の写真は女子優勝の蓮見小奈津選手。インスペクションでは怖い、こわいと言いながら、滑りは果敢です。笑