アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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紫陽花の映えるころ

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東京はいよいよ本格的な梅雨突入といったところです。

おんたけ2240で2012-13シーズンの撮影を終えたあとは、陸上や水泳、アマチュア野球の撮影でドタバタしております笑。

仕事の依頼があるというのはありがたいことで、今から積極的に稼いでおかなければ冬に身動きがとれなくなってしまいます。この時期、選手が陸上トレーニングに汗するように、もうすでに私も来季の旅費貯金は始まっています!笑

私がシーズンの締めとして訪れたおんたけ2240は2013-14シーズンの終盤にはFISのダウンヒルレースが開催予定となっています。

今回4月のように招待選手も予定していて、その後の大きな大会の開催も視野に入れて計画進行中です。

日本スピード系チームの復活を切望する私としては、大いに応援したい取り組みです。

みなさんも、もう一度、ウェンゲンやキッツビュールで日本人選手が滑降する姿を見たいですよね!私はいまだ撮ったことのない日本人高速系ワールドカップ選手をぜひ写真におさめたいです!

 

さてさて、私がアルペンスキーの話題から少し遠ざかっている間に、今月初旬のクロアチアでの会議で、2013-14のワールドカップスケジュールがほぼ決定しました。

開幕戦はおなじみオーストリアのセルデン。

男女のGSで10月26日に2013-14シーズンがスタートします。

SL開幕戦は11月16日のフィンランド、レビ。こちらも男女のSLです。

その後、男子ワールドカップは例年とおり、北米のレイクルイーズ、ビーバークリークで開催され、その後ヨーロッパに渡りフランスのバルディゼールでGSとSLが行われます。

その後も例年とおり、イタリアのバルガルディナ、アルタバディア、ボルミオとまわり、年内のレースを終えます。ここまでSLは2戦。

年明けはミュンヘンのシティーイベントが正月に行われ、その後はザグレブ、アデルボーデン、ウェンゲン、キッツビュール、シュラトミングと毎週のレースでSLは5戦。

2月に入ってガルミッシュ・パルテンキルヘンでDHとGSを消化してソチオリンピックに入ります。

そのオリンピック、男子SLは2月22日、ナイターで行われます。(女子は21日のナイター)

オリンピックが終わると3月に入ってクヴィットフェール、クラニスカゴラ、そして最終戦はまたレンツァハイデです。

私はこの時期の恒例、デスクの前に貼ったシーズンスケジュールとにらめっこ。

2013-14シーズンは例年とそう変わりのないスケジュールなので、撮影計画も今のところすんなり決まりました。

今年はオリンピックシーズンなので、前半は男女のSLを中心にワールドカップをまわるつもりです。

 

先頃、新聞報道でもありましたが、オリンピックの出場選考基準は2012-13シーズンと2013-14シーズンのワールドカップ、世界選手権で20位以上2回と発表になりました。

これを現段階でクリアしているのは湯浅直樹(3位、14位、8位、9位)と佐々木明(16位、19位)の2人のみ。

前回のオリンピックの出場選考レースはウェンゲンまでの成績で決定されたので、今回もそのあたりの時期になるのではと推測できます。(1月中旬)

どの時期まで選考レースとするかは別として、湯浅と明以外の選手は今季のその「最終選考レース」までに結果を出さなければなりません。

男子はウェンゲンまでとすると、「残されたチャンス」はSLは5戦、女子も同時期までとすると、SL5戦です。(GSも男女5戦ずつ)

2012-13シーズン、男子で湯浅と明以外で20位以内に入った選手はおらず、GS、SL共に残された5戦のチャンスのなかで、20位以内2回というのはかなり高いハードルだと思います。(選考基準自体は妥当だと思います)

女子も長谷川絵美のシュラトミング世界選手権でのGS19位が唯一の20位以内で、バンクーバーのときのように派遣選手なしということもありえます。

長谷川にはなんとしても年内女子GSの5レースで1回、20位以内を確保してほしいところです。そして経験豊富な清澤恵美子、星瑞枝の両選手と若手の向川桜子、蓮見小奈津選手にはより一層の活躍を期待したいと思います。

この時期、各国のナショナルチームメンバーが発表されていますが、SAJは8月と9月が期の切り換えとなるようで、いまだ正式発表はありません。

しかし、男子に関しては複数の情報筋?笑からメンバーをほぼ確定してここに記せる状況ですので、お知らせします。

B指定 湯浅直樹

C指定 佐々木明 石井智也 成田秀将 及川貴寛 河野恭介

2012-13シーズンはチームを外れた佐々木明が1年で復帰。

FECのSLチャンピオン皆川賢太郎、GSチャンピオンの佐藤翔、ノルアムで好成績だった武田竜、ジュニア指定から継続していた新賢範、そして2004-05シーズンのジュニア指定から8シーズン連続で指定を受けていた大越龍之介が漏れました。

賢太郎、佐藤翔、石井智也にはそれぞれ個人でのワールドカップ出場権があります。(もちろん、湯浅にも明にもあります)

3人には「残されたチャンス」をフルに使ってソチ行きの切符をかけてトライして欲しいですし、成田、及川、河野にも国枠を存分に使ってチャンスを与えてほしいと思います。

梅雨が終わるといよいよ暑い夏がやってきます。私も書き入れ時ですが、多くの選手がヨーロッパの氷河や南半球に渡って雪上トレーニングに汗するときです。

夏のトレーニングが冬に実を結ぶように、純白の雪面に大輪の花が咲くように、歓喜の冬が迎えられるように、祈りたいと思います。

冒頭の写真は2009-10ジュニア指定以来のナショナルチーム復帰、河野恭介。志賀高原FEC SL(このときの2本目は優勝した佐々木明にジャスト1秒つけてラップ)

(タイトルと写真があってませんねー笑。アルペンスキーブログなのでご容赦を)