アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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キューシュがラップタイム W-CUP最終戦シュラトミング

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今朝のシュラトミングはわずかに小雨でしたが、明るくなるに従って雨もあがり、なんとかDHトレーニングランが行われました。

このシュラトミングで最後の勇姿となるディディエ・キューシュがラップ。全員が初めてのコースなだけに、さすがベテランの力発揮と言うべきでしょう。

15位に終わったクラウス・クローウェルはキューシュが優勝した場合3位以上が必要となるため、キューシュの逆転種目別Vも十分可能性があります。 

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明日はDHチャンピオンとなっての引退、ぜひ実現して欲しいものです。

ゴールの写真はアパートの私の隣の部屋で寝ていらっしゃるアルマンド・トラパッティさん撮影です。 

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女子はリヒテンシュタインのティナ・ヴァイラウターがラップ。トレーニングランとはいえ、すでにDHチャンピオンを決めているリンジー・ボンに1.01秒つけました。

明日、最終戦DHでワールドカップ初優勝なるか?女子も新星の登場を期待したいですね。

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ラニスカ・ゴラからそうではありますが、ここシュラトミングも春の陽気。コースの外は、というか、ポールの外の雪はぐさぐさ。雪面硬化剤も役に立たない感じです。

男女別コースで、それぞれ25人しか滑らない最終戦なのでなんとかレースを強行していますが、これが通常のワールドカップであればおそらく中止になっているだろうと思うほど雪は軟らかい状態です。

最終日のSLは1月のナイトレースと全く同じコースですが、そのスタート付近は雪が茶色く変色している部分もあり、あと5日、なんとかもってくれと祈るような気持ちなのは私だけではなく、シュラトミングの大会関係者の総意だと思います。

高温でレースコース保護のため、我々カメラマンは「男子コース内立ち入り禁止令」が発令。(苦笑)

女子コースもスタートから5旗門目までと限定されての撮影となりました。おかげで、クラウチングを撮らざるをえず。本当はジャンプを撮りたいんですけどね。

冒頭のキューシュの写真は絵になっってますが、実はこれ、600mmという大砲のようなレンズを使っているにもかかわらず、かなりトリミング(写真を切り取ること)していて、実際の写真は相当選手が小さくなってしまう撮影ポジションでした。

もちろん、「禁止令発令」なので、コースの外からの撮影。

来年の世界選手権では800mm以上のレンズが必要になりそうです。

明日は「ほんちゃんDH」。クローウェルの後にキューシュが滑って、ゴールした瞬間に逆転種目別Vが決まったりすると、最高の絵が撮れる展開になるんですけどね。そうならないかな。期待!!

追記:FISのアルペンHPによると、男子DHはスタート位置を下げてのショートダウンヒル。女子ラップのティナは旗門をひとつ抜かして滑って来たようです。道理でゴールは冴えない顔してるわけですね。