天気予報とおり、今朝のシュラトミングはみぞれまじりの雪。視界も十分でないことから、早々と女子DHトレーニングランはキャンセルとなりました。
来年2月に世界選手権を控えるここシュラトミングは、いつものコースの左側に新設のコースをつくり、今回の最終戦がテストイベント。
今日は天気も良くないため、コース全体写真は撮っていません。好天のときに撮って掲載したいと思います。
世界選手権用に新しく建てられたプレスセンターもまだ人がまばら。今晩あたりから、がやがやと賑わってくると思います。
私は今回はイタリアの写真配信会社、ペンタフォトのみなさんといっしょにアパートに宿泊することになりました。いつも一人の夕食が多いので、今週は楽しい夜を過ごせそうです。
さて、クラニスカ・ゴラの雑感を少し。
2月のヨーロッパカップ、パンポローボSLで湯浅を上回って2戦連続優勝した17歳、ノルウェーのヘンリック・クリストファーセン。
そのときのポイント、6.00がきいて33番スタートでワールドカップ初出場を果たしましたが、惜しくも2本目進出はならず。
先日終幕したジュニア世界選手権GSでも優勝している逸材なので、将来はスヴィンダルやチュース、オーモットのようなスター選手になるかもしれません。
これからも注目の若手選手です。
一方、先月のクランモンタナSGで復活のVを遂げたベテラン、ベンヤミン・ライヒ。
SLでもバンスコから第一シードに復帰。まだまだ健在ぶりを発揮していますが、この日は18位に終わりました。
2本目は23番スタートだったので、ライヒの直後にTVブレイク。つまりコマーシャルタイムで3分間の中断。
その間にゴールエリアにはおねーちゃんダンサーがぞろぞろと。スキーを外し、バックルをゆるめて呼吸を整えているライヒを尻目に、「じゃまよ」とばかりに踊りだしました。
ちょっとコミカルな絵が撮れちゃいました。ライヒも苦笑いしているところがさらにグッド!笑
16位で15ポイント獲得し、ヒルシャーを50ポイント離したイビッツァ・コステリッチでしたが、2本目のゴールではパパに対して激しい調子で何事か訴えていました。
コースの荒れが激しいと嘆いていたのか、ポールセットに対する戦略を間違えていたのか、とにかくパパのアンテは困り顔でした。
土日の滑りを見る限り、手術した膝の影響を感じさせる精彩のないイビッツァ。果たして今度の日曜日は歓喜の雄叫びを上げられるのか?
ヒルシャーやミューラーより、度重なるケガを幾度も乗り越えてきた「不屈の闘志」イビッツァ・コステリッチに肩入れしたくなるのは私だけでしょうか?
たまにゴールエリアにいると、いろいろと滑り以外の写真が撮れます。
2位となったナイスガイ、クリスチャン・デビレはヘルメットを指し、
ワンピを指し、
最後にスキーを指して感謝のアピール。これだけメーカーさんを喜ばす人もいないでしょうね。笑
スロベニアの大統領も観戦にいらしていました。どの方かは探してみてください。笑
最後は左腕に喪章をつけて戦った明。
昨日はなんとしても成績を残したかったと思います。次の日曜日こそ、ヨーロッパカップで快走をみせてほしいと思います。
明日は男女DHトレーニングランが予定されています!
追記:
現地時間午後1時30分、マリオ・シャイバーの引退記者会見が開かれました。
湯浅と同い年の29歳。少し早い引退ですが、度重なるケガで引退を決意したそうです。ワールドカップは未勝利ながらDHとSGで2位を9回記録しました。また一人、アルペンスキー王国の高速系スペシャリストがピステを去ります。
また、女子ではアンニャ・バーションも今季限りでの引退を発表しました。おそらくここシュラトミングで引退ランが行われると思います。