キューシュの逆転種目別Vはなりませんでした。
DH種目別トップを走っていたクラウス・クローウェルは7位に終わったものの、キューシュがポイント圏外のまさかの17位に終わり、2位で猛追してきたベアト・フォイツをわずか7ポイント差でかわし、逃げ切りで初の種目別Vを果たしました。
今日DH11戦の勝者はスヴィンダル。11月のレイクルイーズSG以来の勝利で今季2勝目。久々といった感があります。
2位ベアトを0.57秒も離しての勝利ですが、もしスヴィンダルが優勝していなければベアトが種目別Vだっただけに、全レーサーが死力を尽くして戦った今日のレースの結果に拍手を送りたいと思います。
期待していた「絵に描いたような展開」にはなりませんでしたが、これがまさしく「The World Cup」。
厳しい戦いのなかで勝ち抜いた者こそ、栄光のクリスタルグローブを手にできるのです。初の種目別優勝、クラウス・クローウェル、おめでとう!
女子はすでに種目別Vを決めているリンゼイ・ボンが勝利。今季はDHで5勝、2位と3位と4位をそれぞれ1回と、圧倒的な強さをみせての5年連続DHクイーンとなりました。「無敵の女王今季も健在なり」ですね。
今日の男子は昨日と違う撮影ポジションに決めたのですが、飛ぶと思ったジャンプがほとんど飛ばず、しまらない写真になってしまいました。
お茶を濁すがごとく後ろ姿も撮ってごまかしました笑。
今日は撮影ポジションを探して男子コースをスタートからゴールまで通して横滑りしましたが、なかなかいいポジションが見つからず苦労しました。来年の世界選手権も高速系の撮影には苦労しそうです。
明日はSG。
明日こそキューシュに種目別Vを勝ちとって欲しいところですが、現在トップは今日優勝のスヴィンダル。ベアト・フォイツを含めた三つ巴の戦いです。
そして今日2位で80ポイント獲得したベアト・フォイツは総合争いでもヒルシャーに135ポイント差をつけました。
明日のSGで優勝、もしくは2位ならば総合Vも決まります。
SGの種目別だけでなく、総合争いもかかってくる明日のレース。
スイスチームとしてはキューシュに優勝、ベアトに2位になって欲しいところかもしれませんが、そううまくいくかどうか?注目です。
女子のSG種目別は、ほぼリンゼイに決まり。アンナ・フェンニンガーにわずかながら可能性は残されていますが、16位以下に沈まない限り、4年連続のSGクイーンの座は動きません。
それぞれの選手たちの健闘を期待して、私も明日は今日よりはいい写真を撮れるようにがんばります!
最後の写真は男子DHコースからの景色。今朝も気温は高く、雲が低く漂っていましたが、陽が昇るにつれて静かにその場を去っていきました。