アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ヒルシャー、キッツビュール初V W-CUP SL

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マルセル・ヒルシャーが今季SL4勝目、キッツビュール初勝利を飾りました。

雲が太陽を覆う時間もありましたが、晴天の日曜日、コースはまさにアイスリンク。コースの端っこまでツルツルなので、カメラマンはみな怖い思いをしました。笑

それでも、レースが進むにつれそのアイスリンクに深い溝が刻まれていきました。

実は今日の1本目のセットは当初、アンテ・コステリッチが立てたのですが、各国コーチから「まっすぐでスピードが出過ぎる、難易度が高すぎる」とクレームがつき、急遽、セットを変更。イタリアのセッターになりました。

クレームがついてセットが変更になるくらいですから、相当な奇妙な?セットが立ったのだとは思いますが、それでも過去にこのような例はないのではないかと思います。

セッターのせいもあるのか、1本目の1、2位はステファノ・グロスとジュリアーノ・ラッツォーリのイタリア勢。3位にヒルシャーがつけました。

湯浅直樹は1本目の後半で片反。2戦続けて成績を残せませんでした。

おそらくあと数時間で帰国の便に乗ると思いますので、しばらく日本で英気を養ってシュラトミング世界選手権、2月17日のSLに照準をあわせて欲しいと思います。

逆に佐々木明は2戦続けて成績を残しました。

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2本目のインスペクション時、「思ったより荒れたね」と語ってくれた明、ゴール時点ラップで久々にワールドカップで笑顔を見せてくれました。

プレスセンターでは、友人のフランス人カメラマンが「Akira、Back !」といっしょに喜んでくれました。

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そう、約2年の苦闘を乗り越えて、佐々木明がワールドカップの舞台に戻ってきたのです!

撮影はジオ。久々の明の笑顔、いいですね。

先週、今週で24位、16位と着実に順位も上げています。世界選手権も期待できますね。

このあと明は北米に飛び、ノースアメリカップに出場予定です。

今日はコンビのSLも兼ねていました。

お父さんのセットにケチをつけられたイビッツァ・コステリッチが貫禄のV。SLも3位に入ったので、少しは溜飲が下がったかもしれません。

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この写真もジオ撮影です。

これで世界選手権前の「本ちゃん」ワールドカップは一時中断。(29日にモスクワで男女ともにシティーイベントが予定されています)

総合トップはマルセル・ヒルシャー。2位にスヴィンダル、3位にリゲティ

女子はティナ・マゼがトップ。マリア・リシュが2位でリンゼイが3番手につけています。

ワールドカップの再開は2月下旬。再開後の戦いがまた楽しみですが、2月5日開幕のシュラトミング世界選手権、新たなヒーロー、ヒロインの誕生にも期待したいと思います!

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最後の写真もジオ撮影のマルセル・ヒルシャーのガッツポーズ。