ストップ・ザ・ヒルシャーはマックス・ブラルドーネでした。
1本目ラップの「絶好調」ヒルシャーに100分の2秒差につけると、2本目で0.18秒つけて逆転。ワールドカップ通算7勝目を挙げました。マックスの勝利はここまで全てGSです。
ヒルシャーはアデルボーデン、バンスコと続いてのGS3連勝は成らず。それでもしっかり2位に入って80ポイントを獲得してGSレッドビブをキープしました。
GSは残るは2戦なので、種目別2位のテッド・リゲティに132ポイント差をつけたヒルシャーが俄然有利となり、来月10日のクラニスカ・ゴラでGS種目別チャンピオンが決まってしまう可能性も出てきました。
写真は2本目のインスペクションを開始するヒルシャー。
総合争いも今日の時点でヒルシャーが2位のイビッツァに92ポイント差をつけました。
95ポイント差の種目別3位でヒルシャーを追うベアト・フォイツは1本目31位で2本目に進めずポイント獲得ならず。
残るレースはDH2戦、SG3戦、GS2戦、SL2戦。
DHとSGには出場しないであろうヒルシャーとDH、SG、GSに出場、あわよくばSLにも出るベアトがわずかに有利かとも思われますが、イビッツァを含めた3人の総合優勝争いは最終戦シュラトミングの最終日まで手に汗握る戦いになりそうです。
今日も高温のクラン・モンタナでしたが、時折吹く強風で昨日おとといよりはバーンは硬くしまっていました。
しかしそれでも雪が軟らかいのか、アレクシ・パンテュローはスタートでグローブとストックを置いてきていまいました。
おそらくストックの先が雪にささって抜けなかったのでしょう。若しくは、スタートのストック置きに穴が空いていたのかもしれませんね。
それでも1本目9位なのですから、パンテュローには恐れ入ります。笑
そしてバンスコGSで3位に入った「もう一人のマルセル」マティスも今日もしっかりと7位入賞。少年の面影が消えない童顔の小柄なマルセルですが、彼を見ていると小柄な日本人でも十分GSで戦えると思わざるをえません。撮影はアレッサンドロです。
そんな若手の猛追を尻目に、ここクラン・モンタナではキューシュ、ライヒ、ブラルドーネとベテラン3人が勝利。まだまだ若いもんには負けてらんねーよ!ってとこでしょうかね笑。
クラン・モンタナ初日のブログにも書きましたが、私にとっては初めての会場でしたが、いっぺんで大好きになってしまいました。
ごらんのような素晴らしい景色とエキサイティングなレースコースが次回の来訪を間違いなく約束するものにしてくれました。
そしてこの写真以上に、すんばらしー写真を撮れたことも付け加えておきます。やっぱりそれが大好きな場所になる一番の理由ですかね笑。
もちろんその写真は初夏発売予定の、1/100sec.のVOL4でお届けいたします!(宣伝です!笑)
冒頭の写真はアレッサンドロ・トラパッティさん撮影。
ゴールマットの上にまであがってガッツポーズのマッシミリアーノ・ブラルドーネ。
彼は喜びの表現がとても派手なので、カメラマンとしては撮りがいがあり、こちらの期待通りの絵がゲットできるある意味、プロフェッショナルな選手です。