ベンヤミン・ライヒが昨日の3位に続き、今日は「復活」の勝利をあげました。
ほんとうに久々の勝利。2009年12月バルディゼールSC以来です。
しかもSGはワールドカップ初優勝。これでW-CUP通算36勝目です。
昨年の2月に靭帯断裂のケガを負って復帰のシーズンですが、シーズン当初から見事な復活の滑りを見せていました。そしてとうとう今日、表彰台の中央にも「復活」です。
2位にはエイドリアン・テオー、そして3位にはキューシュが入りました。
キューシュはこれでSGトップのスヴィンダルに7ポイント差に肉薄。
残すSGレースは3戦。クヴィットフィエールで2戦、最終戦シュラトミング1戦です。種目別3位のジャン・ヒューデックを含めたタイトル争いが楽しみです。
今日は曇天でしたが、相変わらずの春のような高温。そのせいかスタート順が遅かった選手はコースアウトが続出。雪が軟らかくコースが荒れてインスペクション通りにはいかなかったのでしょう。昨日とは全く違うコースセットの難易度も高かったのかもしれません。
明日のGSも荒れることが予想されます。
今日エントリーしなかった総合トップを走るマルセル・ヒルシャーは朝からGSのトレーニング。しっかり明日に備えていました。
明日のGSは昨日28位、今日は22位に食い込んだテッド・リゲティと、GSスペシャリスト、マッシミリアーノ・ブラルドーネの三つ巴戦が楽しみです。
ここクラン・モンタナでもスイス恒例、空軍によるエアーショウがレース開始前に行われました。今回はウェンゲンの「パトロールスイス」ではなく、「P-17」。
おそらく機体の種類ではないかと思います。華麗な編隊飛行を見せてくれました。
レースコースの反対側も雄大なヨーロッパアルプスが連なる大パノラマ。ご興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。雄大な景色を楽しみながらのスキーと高級リゾート特有の雰囲気、そしてアフタースキーは一流ブランドが軒を連ねるショップ通りでショッピングでと、いろいろ楽しめますよ。
冒頭の写真は表彰式で「ヒャッホー!」と喜びを表現したベンヤミン・ライヒ。