ベアト・フォイツが総合トップに立ちました。
今日のノルウェー、クビットフィエールSGで優勝。昨年、ワールドカップ初優勝をあげた地で再び勝ってみせました。
今日の勝利で総合トップに立っていたヒルシャーを逆転、5ポイント差でトップに躍り出ました。
明日はDH、明後日は再びSG.。あと2日間でヒルシャーをどれだけ離せるか?
ベアトとしては200ポイント以上離したいところでしょう。そして最終戦シュラトミングDHでポイントを加算して技術系種目の最終戦が始まる前に総合チャンピオンを決めたいところだと思います。
明日、明後日のクヴィットフィエールのレースは注目です。
さて、日本ではFAR EAST CUPの真っ最中。
注目の佐々木明vs皆川賢太郎ガチンコ対決は、いまのところお互いに1戦ずつポールをまたいでイーブン。最終戦、野沢温泉での対決が注目となりました。
そして賢太郎がFECカップSLチャンピオンを獲れるかも焦点。
今日のレース終了時点でチョン・ドンヒュンが34ポイント差をつけて賢太郎をリードしています。
もしSLカップチャンピオンをとれずに、来季のワールドカップ出場権を確保できなかった場合、果たして賢太郎は来季はどう戦うのか?
来季ワールドカップに出場できなかった場合、再来年のソチオリンピックの出場は事実上断念せざるを得なくなります。
段階的にそう考えると、崖っぷちとも言える今の賢太郎。
救いは現状、日本人SLのFISポイントランキングが湯浅、明に次ぐ3位だということですが、今日優勝した大越龍之介の好ポイント獲得も大いなる下からの突き上げになっています。
明と賢太郎のガチンコ対決、賢太郎のカップチャンピオンの行方、大越龍之介がもう1回、好ポイントを獲れるか?
そして明をおさえて1本目ラップを奪いながら2本目に途中棄権している石井智也がダントツタイムをたたき出すのか?
6日の野沢温泉SLは話題満載てんこ盛りのレースです!
そして、いつもいつもで申し訳ないのですが、私が心配なのは志賀高原でのSLでコースアウトした選手が多すぎること。
確かにジャイアントは急斜面で硬ければ難しいコースかもしれません。なんてったってワールドカップコースですから。(トンバやルドルフ・ニールリッヒも滑ってますからね)
でも、ジャイアント程度の急斜面で硬いコースは本場ヨーロッパにはあたり前のようにゴロゴロしています。
若い選手たちにはもうちょっと、普段から厳しい条件で練習して欲しいなと思います。生意気かもしれませんが、指導者の皆様も、もっともっとがんばっていい指導をよろしくお願いいたします!
冒頭の写真はクランモンタナSGでのベアト・フォイツ。