アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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師走ですが、欧州の雪が心配

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師走ですね。今年もあと一ヶ月を切りました。東京も少しずつ寒くなってきています。

前回のブログで書いたバルディゼールはキャンセルが決まり、なんと!その分はもともと予定されていたビーバークリークのあとにくっつけて開催されることになりました。

私は北米でキャンセル分が開催されることはないだろうと予想していたので、FIS役員の判断にはびっくりでした。

それだけヨーロッパは雪不足が深刻だということでしょう。

4日まで「正規」のビーバークリークW-CUPを行ったあと、6日火曜が男子GSバルディゼール分、7日は女子SG、8日が男子SLです。

事実上の男子SL開幕戦は、レビからバルディゼールに移り、そしてまた変更されて結局、北米のビーバークリークで開催されることになりました。

こんな会場変更、過去に例はあったでしょうか?

ビーバークリークのあとは、男子DHのトレーニングランが14日からイタリアのバルガルディナで行われ、その後もアルタバディアとオーストリアのフラッハウで技術系のレースが控えています。

今日のバルガルディナのライブカメラを見ると山頂近くには降雪があるようにも見えますが、山の下の町は緑で状況は定かではありません。

今月1日にはバルガルディナでSGのFISレースが行われてはいるのですが、それもワールドカップのSGタイムと比較すると15秒ほどコースが短く、果たしてワールドカップを開催できる状況なのかは不明です。

とにかく、ヨーロッパの雪が心配でならない状況です。

冒頭の写真は2006年12月、前回のビーバークリークSLでの湯浅直樹

このときは皆川賢太郎が12番、佐々木明が13番、湯浅が23番ゼッケンで、日本の「3トップ」がトリノオリンピックやワールドカップでの活躍をひっさげてのシーズン初戦で、日本チーム全体で勢いのあるときでした。

このときの賢太郎は1本目でコースアウトしたのですが、そこまでの滑りは目をみはるほど速く、その後の活躍も十分に期待させるものでしたが、このあと練習中に膝にケガを負い戦線離脱したのでした。

 

その賢太郎、一年間の「休養」を経て今季はレースに復帰。1、2日と中国でのファーイースカップSL2戦に出場し、3位と1位でカップSLランキングの2位につけました。

韓国、日本で行われる残りのFECのSL6戦、確実に上位に入って、来年のワールドカップ出場権を自らの手で勝ち取ってほしいものです。また、若手もそれを阻むようにがんばってほしいですね。

さて、話はもどって、来週木曜の事実上のSL開幕戦、日本時間では9日の午前1時30分スタートの予定ですが、出場は湯浅と明の2人。大越龍之介はノルウェーでのヨーロッパカップに参戦します。

アメリカ・ラブランドでのノースアメリカップSLに出場したあと、デンバーからオーストリアインスブルックに戻った日本チームでしたが、北米での代替開催となり、急遽またデンバーにトンボ帰り。

日本チームだけでなく、ノルウェーのラルス・エルトン・ミューレなども母国に移動してしまったようですが、彼は北米に戻らずヨーロッパカップに参戦することにしたそうです。

コンディションが心配ですが、今季のSL初戦、湯浅と明の2人に期待しましょう!