アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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スヴィンダル連覇なる 2011アルペンスキー世界選手権 男子SC

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スヴィンダルが本領発揮でスーパーコンビの連覇を成し遂げました。

昨日書いたとおりにがんばってくれましたね。

彼自身、世界選手権での勝利は4回目。今季はアデルボーデンのGS以来、久々の表彰台中央です。

両脇はイタリアンが固めました。インナーホッファーはこれで3個目のメダル。金、銀、銅、全色揃えちゃいました。 

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写真はインナーホッファーのSLインスペクション。

ここまでの前半一週間は、インナーホッファーとゲオグルのための世界選手権の様相です。いろんな勝者が出たほうが面白いとは思いますが、これはこれで印象深い世界選手権ていいですね。

今日も相変わらず春の陽気で、SLは水をまいた上に雪面硬化剤をバンバンにまいておこなわれました。

ポールとポールのあいだ、選手が滑るコースにはコーチも入れず、ネット際をいかされました。ちょっとでもライン上に入ろうものなら、一番上から見ているFISレースレフェリーのギュンター・ヒュアラーが大声で怒鳴ります。

「ネット際を行けー!! コース内に入るんじゃねー!!」

ひゃー、怖い!(じゃねーとは言っていないかもしれませんがそんな勢いです笑)

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この方が現場のドン、ギュンター・ヒュアラーさんです。

言うこと聞かないとアクリディテイションを取り上げられたりするので、ドンには逆らえません。でも、たまに優しいときもあって、今季はキッツビュールできれいな日本語で「ありがとう」と言われました。

それはSLのスタートで50人撮り終わって、カメラバッグを置いてあるところまで降りようと思ったら、その途中に広告バナーがあったので選手が一人通過するまで待ってから降りたのです。

それを近くで見ていたギュンターが、その私の気遣いに礼を言ってくれたのでした。FISの現場のドンに日本語で礼を言わせた希有なカメラマンになっちゃいました(笑)。

でも、そんな細かい動作を見ていたりするから、本当は怖いんですけどね。(苦笑)

今日は比較的冷えてコース状況がよかったDHを撮り終えたら、「カメラマンご一行」で、パトカー先導の大型観光バスでSLコースまで移動。

昨年のワールドカップ終戦よりスタート位置は下から見て左上に15mほど上がったものの、ゴール前の緩斜面が短くなってまっすぐゴールに入るコースになったので、20日のSLは明と湯浅には有利になったと思います。

こんどの日曜日、大越とともに3人に期待したいですね。

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写真は表彰式。毎年、伝統のジャンプ週間で大観衆を集めるガルミッシュ・パルテンキルヘン。そのジャンプ台の横がSLコースです。

ここまで順調に日程消化できた世界選手権。明日は予備日でお休みになりました。またまたあっという間の一週間でしたが、明日はゆっくりしたいと思います。

冒頭の写真はアレッサンドロ・トラパッティさん撮影です。下の写真はダウンヒルでラップを奪いそのまま逃げ切ったスヴィンダルのジャンプを横から撮りました。 

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これで高速系のレースはすべて終了。明日は雑感をお届けできるかもしれません。お楽しみに。