アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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キューシュ再び W-CUP キッツビュールDH

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キューシュが2年連続でシュトライフを制しました。2位のボディ・ミラーに0.98つける圧勝です。

久々にボディが表彰式にカムバック。3位にはエイドリアン・テオーが入り、ビーバークリークSG以来2回目の表彰台で、キューシュの両脇は今季の「新鮮」な顔が華をそえました。

今日は久々の晴れ。キッツビュールのひとたちの普段の行いがいいのでしょう。気温も上がることなく絶好のレース日和となりました。

インスペクションの開始直後はマウスファーレで撮影し、最後のほうの選手、ヴァルヒフォッファーやインナーフォッファーを撮り終えると、コース外の迂回コースを通って、途中の緩斜面手前で再びコースインしました。

すると、常に日陰の雪面は氷でびっしり。エッジがまったくかからないところがあり、今日は横滑りも怖い思いをしました。DHはコース幅がある程度広いので、ネット際をいけばあまり怖い思いをすることはないのですが、今日は昨日から冷え込んだこともあり、「ちょっと!硬すぎだよ!」と内心叫ぶくらいでした。

今日もジオはゴール担当。

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彼曰く、表彰式はカメラマンが優先されず、前にチーム関係者やらなにやらで表彰台の写真がうまく撮れなかったとのことでしたが、写真をもらって見てみたら、なんとか人と人のあいだにもぐりこんでちゃんと撮ってました。さすがです!

でもキューシュのいつものパフォーマンス写真は私的にはちょっと不満。

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ジオ、、、キューシュがやるのわかってるんだから、カメラ、縦じゃない?(笑)

でも、しっかりテオーのゴールは撮ってました。普通は22番のヤンカが滑り終わったら気をぬいてしまうものなんですけどね。やっぱりさすがでした(笑)。

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お互いのプロですから、お互いの写真には厳しくなってしまうのだと思います。もちろん、そこは仲のいい友人だからこそかもしれません。

私の撮影ポジションは冒頭の場所。去年と同じ場所だったので、今年はちょっと雪面に選手の影を入れてみたりしました。

レースが中断したときには同じポジションにいらした大先輩、薬師洋行さんとお話。

「昔とはずいぶんとコースが変わってるんだよ。ここは前はまっすぐ飛んでってたんだよ」

「昔は今みたいなネットはなくて、木の柵だけ。そこに張りついて撮ってたから、頭の上を選手のストックの先がかすっていったこともあるよ」

なんて、私にとってはたまらなく面白い話を伺いました。

「何十年後かには私自身がそんな話をするようになれるのかなー」なんて考えてしまいました。「継続は力なり」。私の大好きな世界の撮影をこれからも続けていけるようにがんばります!

さて、「世界最恐」コースのダウンヒルのあとはお待ちかねのSL。今季の明は「単身赴任」で家族帯同ではありませんが、今回は湯浅のお母様が日本から応援にいらしています。

2人の活躍、そして親孝行を期待しましょう!がんばれ!!明!湯浅!!

追記:今日イビッツァは11位。明日のコンビネーションSLは事実上、イビッツァとシルバン・ツルブリッケンの一騎打ちとなりました。

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追記:夜の表彰式に行ってきました。これからキッツビュールの町は「狂乱の夜」と化します。いたるところで酔っぱらいが叫び、宿をとらずに夜通し飲み明かす若い子たちが明日の早朝にはウロウロしていることでしょう。毎年のことです(笑)。で、慣れたもんで、こんな救助隊もあらかじめ待機してます。

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さらに追記:今日のSL、明は29番、湯浅は30番スタート。40番に昨シーズンで引退と聞いていたキリアン・アルブレヒト。昨日3位のテオーも96番スタート。総勢99人のエントリーです。