アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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クチェラが制す ヴァルディゼール世界選手権 男子DH

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ダウンヒルの若き実力者カナダのジョン・クチェラが、地元オリンピック前年の世界選手権を制しました。

ここ近年、エリック・ゲイのかげに隠れていた感がありますが、レイクルイーズのSGで初優勝して以来トップ選手の仲間入りをし、いつ勝ってもおかしくない選手の一人でした。

これで、「世界選手権DHの覇者」という肩書きがオリンピックまでついてまわることになります。大変なプレッシャーかもしれません。

でも、私はなんとなくですがインスペクションの姿を見ていると、彼はそんなプレッシャーをものともしないように思います。

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当たり前かもしれませんが、いつもインスペは真剣そのもの。眼差しも眼光も鋭く、いわいる「目が活きている」選手の一人です。

周囲の雑音も彼がコースにいるときはまったく耳に入らないほど集中していると思いますので、一つ、ひとつのレースに集中するだけという意識で望めば、今後やオリンピックでも大いに期待できる選手となるでしょう。

今日はレース中、数回霧が深くなりスタートが止まりました。

そのためヴァルヒホッファーは37番スタートのあとにもう1回スタートして結局2回滑りました。

ジュリーの判断ではありましたが、私はヴァルヒホッファーだけではなくボディやスヴィンダルも再走させるべきではなかったかと思います。

少し、疑問を残す裁定ではありました。

明日は女子DH。今日の女子トレーニングランはコース保全のためキャンセルとなりました。

詳しいひとによると、女子のコーチ陣は男子のコースでチームイベントをやることはボイコットすると言っているようで、女子のGSも女子コースでやるように要求しているようです。

それほど危険だという証明でもありますが、当初の計画ではチームイベント以降の技術系はすべて男子コースを使用することになっています。

最初からわかっていることを今になって「ボイコット」などと言うのはいかがなものかと思います。

大会運営側の裁定はどうなるか。世界選手権やオリンピックなどのビックイベントは必ずと言っていいほどイレギュラーな出来事がおきるので、今回はどうなることやら。

追記:まだ、正式なリザルトが出ていません。私の携帯にもこれからビデオ判定するという連絡が入りました。何をどう判定するのか、わかったら追記します。

追記2:ビデオ判定はヴァルヒホッファーに関してのみのようです。結局、ヴァルヒホッファーの1本目タイムが採用され、リザルトが出る模様です。2回滑らせたのは霧のせいではないようなので、詳しくわかりましたらまたブログに書きます。

追記3:詳細が判明しました。霧のためスタートを何回か止めていたのですが、ヴァルヒホッファーのスタートのときにコース委員がトランシーバーで止めたにも関わらずスタートしてしまい、オーストリアチームの申請で再走することになったということです。ビデオ判定は、コース委員の止めたタイミングを確認していたようです。念のため2回滑らせましたが、タイムは1回目を採用しました。

では、そのへんなことで話題になってしまった今日のヴァルヒホッファーです。

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