アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

スポンサーリンク

リゲティ初の金メダル 2011アルペンスキー世界選手権

スポンサーリンク

f:id:shinfotograf:20181203170408j:plain

今季好調、ワールドカップGS3勝でレッドビブをもつテッド・リゲティが世界選手権初の金メダルを獲得しました。

表彰式の両脇はこれも今季好調の2人、シプリエン・リシャールとフィリップ・ショーグフォッファーが固めました。2人とも初の世界選手権のメダル獲得です。

今朝も曇天に霧で開催が危ぶまれましたが、スタートを昨日の女子のスタートより標高的には下にさげて、無事定刻にスタートできました。

女子より短いコースになったものの、コース中盤にアデルボーデンばりの超急斜面があり、そこまでも斜面変化ありねじれありのハードなコースでの戦いとなりました。

f:id:shinfotograf:20181203170520j:plain

冒頭のリゲティは2本目ですが、銅ショーグフォッファーの写真は1本目、その超急斜面の入り口です。(余談ですが、冒頭の写真はレンズ焦点距離が大きすぎ、パンパンに撮っちゃいました。リゲティはおさまってますが、数人はあふれました笑。)

リゲティもリシャールもショーグフォッファーも、大きく切れ上がるようにラインを上にして入ってきました。

この写真のあとは、スキーをスライドさせなければ次のポールに入れないくらいのふり幅だったのですが、世界最高レベルのレーサーたちはテール側をあげ、トップをしっかり雪面につけたまま方向転換。どんな急斜面でもトップがあがることはありません。それが下の写真、銀リシャールです。 

f:id:shinfotograf:20181203170612j:plain

1本目はスヴィンダルがラップを奪ったのですが、彼も同様。かなり上まで切れ上がってラインを落とされないようにしていました。

しかし、2本目ゴールで自分のタイムを確認すると、がっくり頭を垂れました。100分の6秒差でメダルを逃したその横で、リゲティがバンザイ。これがアルペンスキーですね。

f:id:shinfotograf:20181203170653j:plain

マルコ・トラバッティさん撮影です。

今日は大越龍之介が48番スタートで登場。私は今季初撮影でしたので2本撮りたかったのですが、急斜面で入ってくるラインが下すぎ、このあとほぼ転倒。立ち上がって滑りましたが、1本目62位で2本目に進めませんでした。 

f:id:shinfotograf:20181203170805j:plain

インスペクションではライトナー、シュタイナー、北村さん、3人ががりのサポートでしたがそれも実らず、残念でした。

下の写真は今朝のカンダハーコース。 

f:id:shinfotograf:20181203170844j:plain

レースコースはスタートから霧に包まれていたのですが、ゴンドラの頂上は見事な雲海。DHコースの途中の練習バーンではその雲海にとびこんでいくようにウオームアップする選手たちが見られました。

今日でカンダハーコースのすべてのレースが終わりました。激闘を終えたコースはまた来年のワールドカップまで静かに眠りにつきます。

さて、明日は女子SL。昨日の日本人最高位の星瑞枝さんは、自分の滑りを発揮できるようになってきたようですので、明日も期待しましょう。3人とも2本目に残るのはもちろん、1本目は30番以内にくいこんでほしいですね。

 

追記:カメラマンにおふれが出ました。明日の女子SLはインスペクション立ち入り禁止、スキー使用禁止、リフト乗車禁止、撮影には下からあがり、ポジションは右サイドのみ。あらららら。コース保護とはいえ、おまえ、それはないだろーby志村けん(笑)!