月曜、火曜とイタリアのセラ・ネヴェアのヨーロッパカップ、スーパーGを撮影しました。
セラ・ネヴェアはスロヴェニアとオーストリーに国境を接するイタリアの東の端っこで、去年泊まったタルヴィッシオのホテルに今年も泊まり、そこから30分かけて車で通いました。
スキー場はゴンドラ2本、リフト数本のこじんまりとしたローカルなところでした。
ヨーロッパカップはワールドカップと違い、プレスセンターもなければ首からさげる取材IDもありません。
スタートハウスは簡単なもので、当然コースには広告バナーもありません。もちろん観客も「たまたまいた」人たちだけ、表彰式も関係者だけです。
主にヨーロッパカップを撮影していた頃に顔見知りになったFISのヨーロッパカップ担当役員に、「フォトグラファーオンポジションはワールドカップと同じ1時間前?」と聞くと、「コーチと同じ10分前でいいよ」との返事でした。
しかし、高速系に限らずヨーロッパカップのレベルは日本のFISレースの比ではありません。
今回もワールドカップで活躍しているアンドレイ・イエルマンやステファン・ケプラー、クラウス・クローエルらが出場していました。
ところが、今回の主役は彼らではなく弱冠18歳のイタリアの新鋭、ドミニク・パリスでした。
月曜は5位、そして火曜にはヨーロッパカップ初優勝を遂げました。数年後にはワールドカップの舞台でその名を馳せることになるかもしれません。
彼のヨーロッパカップ初優勝が撮れたことはもしかしたら10数年後、貴重なものになるかもしれないと思うと、どこの国でも期待できる若者が出て来てくれるのは楽しみのひとつでもあります。
明日はおとなりスロヴェニアのクラニスカ・ゴラに移動します。一般道を30分も走れば着いてしまうので、朝はゆっくりしたいと思います。
木、金曜はヨーロッパカップスラローム。日本チームの若手にも期待しましょう!
写真はドミニク・パリス