今年の日本は冬らしい冬ですね。雪も降り、気温も低く、スキー環境としてはありがたいのではないでしょうか。
今日は都内でラグビーの撮影に行ってきましたが、ヨーロッパのスキー場とは違う寒さを感じました。
ワールドカップは10日から撮影再開の予定です。
毎年ひとりで動いているので、向こうに行くとなかなか日本語を話す機会が少ないのですが、今シーズンはいろいろとお話をする機会に恵まれました。
そのお相手は、工藤昌巳さん。
アルペンスキーに詳しい方ならご存知だと思います。
2005年に引退しましたが、1994-1996の2シーズンがジュニア,1999-2000シーズンはシニアのナショナルチームに入り活躍されました。
現役中のFIS公認大会における優勝は49回を数え、国内で撮影活動をしていた頃の私は、圧倒的な強さで勝利する現役時代の彼の姿が今でも強く印象に残っています。
その工藤昌巳さんが一昨年よりオーストリーで「コーチ修行」をしています。
JOCのスポーツ指導者海外研修事業で派遣され、平成18年5月26日~平成20年5月25日まで、「アルペンスキーの本場のコーチ業」を実地研修されています。
http://www.joc.or.jp/foreign_trainee/traineelist/2006.html
アルタ・バディアやキッツビュールでお話させていただきましたが、本場のコーチ業の話はかなり興味深いものでした。
昌巳さんはオーストリーのヨーロッパカップチームに帯同し、コーチ業の諸々をこなしているそうで、
「いま、考えているのは選手のモチベーションをいかにあげていくか」という話だったり、
「滑りの分析をして、わかったものをどう選手指導につなげるか」という話だったり、
もっとゆっくりいろんな話を聞いてみたいと思わせてくださいました。
正直、彼のような人材は一朝一夕には得られるものではないと思います。
2年間、本場で貴重な経験と勉強をされてきた人材が真に活かされるように、来シーズンのナショナルチームの陣容を整えていただけたらなと、遠くの外野から切に願います。
今シーズンは明や賢太郎、湯浅の滑りのなかに見いだせる希望に加え、今後の日本アルペン界に新たな希望の灯をはっきりと見ることができたように思います。
写真は2枚とも現役時代の工藤昌巳さんです。お名前で検索してみてください。複数の方のブログで彼のことが書かれています。